近年、高齢者の増加に伴い介護職の方が職場は増え続けています。
このページで紹介する地域包括支援センターは全国4500ヶ所以上もあるため、通勤のしやすい職場も見つけやすい転職先です。
地域包括支援センターは、主に社会福祉士や保健師やケアマネジャーが働く職場です。
ここでは、地域包括支援センターの詳しい仕事内容や給料体制など詳しく紹介していくので、ケアマネジャーの転職先を探している方やケアマネジャーを目指す介護職の人は是非参考にしてみてください。
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目次
地域包括支援センターとは
地域包括支援センターは、保健師や社会福祉士やケアマネジャーが地域に暮らす人達の日々の暮らしのサポートや介護予防など、さまざまな部分でサポートする施設です。
介護以外にも福祉・医療・健康といったさまざまな分野から高齢者の方やご家族の方を支える地域の窓口として設置されています。
地域の人たちの悩みや相談を受け、地域包括支援センターが中心となって適切な専門機関と連携して解決していきます。
居宅介護支援事業との違い
居宅介護支援施設は、高齢者の介護に関する総合的な相談や介護サービス業者の紹介などを紹介する施設です。
地域包括支援センターと居宅介護支援施設で共通する部分もあるため混同されがちですが、いくつか異なる点があります。
対象者 | 配属されている専門職員 | 業務内容 | |
地域包括支援センター | 対象地域の高齢者 |
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居宅介護支援事業所 | 要介護度1以上の方 |
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このように、居宅介護支援事業所が介護の相談が中心になるのに対して地域包括支援センターでは、それ以外の業務も増えます。
また地域包括センターは対象者が幅広くなっているため、利用者に合わせて柔軟に対応しなければなりません。
居宅介護支援事業所についての仕事内容などは、違うページで紹介しているので興味のある方そちらを見てください。
運営主体はどこ?
地域包括支援センターは市区町村の各自治体が担当圏域ごとに、直営または委託して運営されています。
直営の地域包括支援センターが約26%、40.3%が社会福祉法人となっているので、安定した生活を送れる職場環境であることが多いです。
地域包括支援センターの仕事内容について
上記で少し仕事内容についても触れましたが、地域包括支援センターの業務は多岐に渡ります。
- 高齢者の総合相談
利用者の多種多様な相談を幅広く聞いて支援を実施する。 - 権利擁護
成年後見制度の活用促進や虐待への対応など利用者の権利を守る。 - 介護予防ケアマネジメント
介護予防やケアプランの作成などをおこなう。 - 包括的、継続的ケアマネジメント
支援困難事例などへの指導や助言や自立支援型ケアマネジメントの支援など。
地域包括支援センターでの大きな仕事は上記の4つです。
これらの内容を利用者に合わせて対応しなければならないため、職員には幅広く豊富な知識が求められます。
仕事は大変?
地域包括支援センターの仕事のキツさは、運営主体によって大きくことなります。
しかしどの施設でも共通して、ケアプラン作成業務は大きな負担となっているようです。
利用者の増加はもちろん、他の業務に時間を取られてしまうと自分で時間を作って作成しなくればならないため、休憩にいけないこともあるようです。
地域包括支援センターは日勤の土日休みが多い職場!
業務の種類や量が多い地域包括支援センターですが、相談窓口なので夜勤は無く、基本的には土日休みになっています。
夜勤が続くと体調を崩しやすくなりますし、平日休みで友人との予定が合わないといったことがほとんど起こりません。
もちろん施設によっては、土曜日出勤のところもありますが、多くは月に1・2回の出勤で済みます。
また、残業もあまりない施設が多く、デスクワークが基本となるので体力に自身のない方にも働きやすい職場といえます。
地域包括支援センターの人員体制
地域包括支援センターでは、保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーの配属が義務付けられています。
しかし近年では、地域包括支援センターの人手不足から上記の3種類の資格保持者が不足している場合、地域ケアまたは地域保健などに関する看護師・福祉事務所の職員で業務経験5年以上の経験があるものを「準ずるもの」として配置することも可能です。
センターの業務に従事する職員と利用対象者の数の比率は、以下の表の通りです。
利用対象者の数 | 配置すべき人員 |
概ね1000人未満 | 保健師・社会福祉士・主任ケアマネ(準ずるもの)1人または2人。 |
概ね1000人以上2000人未満 | 保健師・社会福祉士・主任ケアマネ(準ずるもの)2人。その内1人は常勤の職員。 |
概ね2000人以上3000人未満 | 常勤職員で保健師1人。常勤職員の社会福祉士または主任ケアマネ1人。 |
一般的な有料老人ホームの人員配置が3:1のため、とても多いように感じるかたもいらっしゃると思います。
しかし、地域包括支援センターの利用対象者は65歳以上高齢者となっているため、介護度の高い人だけでなく自立している方も含まれます。
地域包括支援センターの求人の動向について
多くの地域包括支援センターで人手不足を実感していることが多く、社会福祉士や主任ケアマネージャーではない求人も多いです。
無資格者の求人はほとんどありませんが、ケアマネジャー(介護専門員)の求人はいくつか見られ、主任ケアマネとケアマネの求人数は半々くらいになっていました。
また、介護経験ありの方歓迎の求人もありましたが、未経験者でもOKの求人はいくつか見られたので、ケアマネの資格を取ったばかりの方でも働き始められます。
地方包括支援センターでの仕事は、直接利用者のお宅に訪問し話をする機会もあるため、普通自動車免許が必須となってところが多いので、事前の確認も必要です。
地域包括支援センターの給料について
地域包括支援センターは、運営元が自治体やや法人などさまざまなので、給料に働く施設で大きく変わります。
平均で見ると、ケアマネジャーの給料が360万円程度です。
また、自治体が運営する地方包括支援センターでは、公務員として採用しているところも少数ですがあります。
そういった施設で働くことができれば、ホワイトな職場環境で勤続年数や経験によって給料もあがり、働き続けられます。
給料を上げるためには?
地域包括支援センターは、仕事量が多い割に給料が低いと言われています。
老人ホームや病院と違い夜勤がないためです。
現在ケアマネージャーの方が地域包括支援センターでの給料を上げるためには、主任ケアマネージャーになるのがおすすめです。
主任ケアマネになるには、現場経験が5年以上で主任ケアマネージャーになるための研修を受けなければなりません。
主任ケアマネージャーは給料がケアマネージャーよりも高く、月収25万から30万円となっているため努力して取得する価値はあると思います。
地域包括支援センターへの転職におすすめの転職サイト
ジョブメドレー
求人数 | 84件 |
対応地域 | 日本全国 |
雇用体系 |
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職種 |
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ジョブメドレーは医療業界や介護業界に特化した転職サイトで、地域包括支援センターの求人も他の転職サイトに比べて多かったです。
給料は全体的にたかいものが多かったですが、ケアマネージャーの求人はやや少なめでした。
このサイトは登録後に設定をおこなうと、新着求人のなかで自分の条件に合っているものがあると通知してくれるサービスやスカウトサービスもあるので、おすすめの転職サイトです。
介護のお仕事
求人数 | 60件 |
対応地域 |
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雇用体系 |
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職種 |
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介護のお仕事の求人の数はあまり多くないですが、特定の地域では高収入の求人がいくつか見られました。
また、非公開求人の紹介もおこなっている転職サイトなので、なかなか見つからない好条件の求人がある可能性もあります。
サポート体制がしっかり整っているいので、初めての転職の方にもおすすめの転職サイトです。
介護求人ナビ
求人数 | 52件 |
対応地域 | 日本全国(一部都道府県を除く) |
雇用体系 |
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職種 |
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介護求人ナビの求人は、数こそ上の2サイトよりも少なめでしたが、ケアマネージャー以外にも多くの職種を選択できる転職サイトです。
エージェントのような求人紹介はありませんが、スカウト機能があるので、好条件の求人を見つけやすい転職サイトといえます。
介護予防プランナーなど、ケアマネージャーの資格を持っていない人でも働ける求人も合ったので、一般の介護職の方でも、地域包括支援センターへ転職することができます。
職種が豊富なため、2回目以上の転職には介護求人ナビがおすすめだと思います。