これまで介護業界で働いている方なかには、「グループホーム」という施設は少ないと思います。
グループホームは、入居者の人数も有料老人ホームに比べて少なく、他の介護施設に比べて楽な仕事だと思っている方が多いようです。
ここでは、グループホームの実際の仕事内容や仕事の大変さや求人情報などについて解説していきます。
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目次
グループホームとは
グループホームは、地域に密着して介護サービスをおこなう介護施設ですが、誰でも入居できるわけだはありません。
要支援度2から要介護度5の認知症の高齢者のみが入居できる介護施設です。
家庭に近い環境で基本的には、入居者が料理・掃除などの家事をおこない共同生活をしていくなかで入居者の自立支援をおこないます。
施設は、1ユニット5人から9人で最大2ユニットで18人までとなっています。
グループホームの現状
社会全体で高齢化が進み認知症の高齢者の数は増え続け、グループホームの数も増え続けています。
2025年には、65歳以上の高齢者の5人に1人は認知症を患う可能性があると推測されていることから、グループホームの数も緩やかに増加しつづけていることが予想されます。
グループホームの仕事内容について
- 食事準備・介助
- 排泄・入浴介助（見守り）
- レクリエーション
- 清掃
- 口腔ケア
- 巡回
主な業務は上記のような日常生活の支援がメインになります。
特養の入居者ほど介護度が高くないので、全面的に支援をおこなうのではなく、料理や洗濯などの生活動作を一緒に行う施設がほとんどになっています。
入居者の方と積極的にコミュニケーションをとるので、距離が近い職場です。
仕事はきついの？
現在介護度の高い方の介護をおこなっている方から見たら、職員の負担は少ないように感じるかもしれませんが、決してそんな事はありません。
もちろん施設によって方針が異なるので、介護度が低い方ばかりが入居している見守りがメインの施設もありますし、介護度が高い方が多く看取りまでおこなっている施設もあります。
勤務体制について
グループホームの勤務体制は、3勤務制を取っているところがほとんどです。
もちろん、夜勤もあります。
特養などとは異なり、入居者の介護度が低い場合が多いので、深夜に徘徊などの行動をする方も多いようです。
夜勤では、巡回がメインになりますが、入居者の行動でヒヤっとする場面も多くなります。
仕事のやりがいについて
グループホームは、施設の規模も小さく入居との距離も近いです。
そのため、日常のささいな変化に気づくことができたり、家族のような距離感でケアをおこなえるのでやりがいを感じる職員が多いです。
グループホームでは入居者一人ひとりとのコミュニケーションをとても大切にしています。
そのため、人とのコミュニケーションをとるのが苦手な方には向かない職場だと思います。
グループホームの人員体制について
認知症の高齢者が共同で生活するグループホームでは、24時間体制で入居者のサポートをおこなっています。
| 管理者 | 1名 専従で常勤 |
| 計画作成担当 | 1名以上（ケアマネージャー） |
| 介護スタッフ | 入居者3名に対して介護スタッフ1名以上 24時間常駐 夜間は利用者の人数にかかわらず1名以上 |
看護師や理学療法士のような医療従事者のスタッフの常勤は近順としては定められていません。
施設によってはいる場合もあり、介護スタッフも2:1で配置しているところもあるようです。
グループホームの求人の特徴について
グループホームの求人を見てみると、有料老人ホームほど多くはありませんが、全国で600件前後の求人を扱う転職サイトが多かったです。
身体介護をメインでおこなわないグループホームでは、無資格・未経験者歓迎の求人も多く見られました。
しかし、特養や有料老人ホームのように特別なスキルを求められていないため、資格取得の支援などは積極的におこなっていない施設が多い印象でした。
地方の施設では、マイカー通勤ありの所も多く通いやすい職場だといえます。
パート・アルバイトの求人について
パート・アルバイトの求人は、正社員に比べるとやや少なめでしたが、どの地域にも一定数は確認できました。
無資格者歓迎の求人も多くありましたが、時給は全体的に見ても低めで、870円から1100円程度となっていました。
アルバイトの求人の中には、夜勤専門の介護スタッフを募集するものもありましたが、夜勤は緊急対応などがあるため有資格者を募集するものが多かったです。
グループホームの給料は良いの？
介護職員全体の平均年収は310万円なのに対してグループホームの平均年収は250万円と低くなっています。
夜勤手当てはもちろん資格手当てもほとんどの施設で支給されているのに平均で見ると給料は低い傾向にあるようです。
月収で見ても、16万円程度から25万円と生活するのには厳しい給料になっています。
しかし、運営元の社会法人が大きく給料が高いグループホームもあるので一概には言い切れません。
給料が低いのはなぜか
グルーホームの給料が全体でみて低いのには原因があります。
グループホームの求人は上記でも説明したように、無資格者でも働ける施設が多く存在しています。
実際、資格が無くてもやれる業務がたくさんあるので、無資格で働き続けている人も少なくありません。
そういった人たちの給料はもちろん有資格者に比べて低い金額になっています。
そのため全体で見ると、とても低い年収になってしまっているようです。
グループホームへ転職するのに必要な資格とは？
グループホームは無資格で働くことができますが、資格を取得しておくことで業務の幅はもちろん、高い給料の施設への就職・転職もしやすくなります。
- 介護職初任者研修
- ヘルパー2級
このあたりは、資格の中でも比較的取りやすく一部のグループホームでは必須の所もあるので。取得して損はないと思います。
これらの資格は一朝一夕で取れるものではありませんが、取得することで資格手当てを貰える施設が多いです。
また、基本給も上がるので、今からでも目指すことが大切です。
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