有料老人ホームには近年数を増やしており、介護職で転職するなら候補に入るであろう福祉施設の一つです。
そこで今回は有料老人ホームへの転職を考えている方のために、仕事内容や必要な資格、また給料の相場など転職に役立つ情報を紹介します。
転職先を探している介護職の方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
有料老人ホームとは?
有料老人ホームとは高齢者の方が住みやすいように考慮された福祉施設です。
近年では介護サービスの細分化から、様々な形態の有料老人ホームが増えており、形態によって利用者の要介護度や仕事内容も変わってきます。
形態 | 概要 |
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介護付有料老人ホーム | 介護スタッフによる介護を受けられる居住施設 |
住宅型有料老人ホーム | 必要であれば外部の介護サービスと契約して住める居住施設 |
健康型有料老人ホーム | 基本的に自立した生活を送れる高齢者が利用する居住施設 |
高級有料老人ホーム | 住宅型・健康型を基本とし、サービスが充実している居住施設 |
近年では介護が必要になる前の段階から、有料老人ホームへ入居する高齢者も増えており、住宅型や健康型であれば要介護度の低い利用者が多いのが特徴です。
また特別養護老人ホームと異なり、民間企業が運営するケースがほとんどなので、施設によって料金やサービス内容が大きく異なるのが特徴です。
そのため有料老人ホームへ転職する際には、あらかじめ職場見学などを行い、仕事内容や職場の環境を見ておくことが大切です。
有料老人ホームの仕事内容
介護付き有料老人ホーム
介護が必要な方が利用するため、食事・入浴・排泄など基本的な介護業務はすべて行います。
介護スタッフが24時間常駐して介護サービスを行うため、夜勤や土日出勤も多くなります。
その他、レクリエーションや年間行事も行い、利用者の暮らしを充実させることが主な業務となります。
住宅型有料老人ホーム
比較的健康な高齢者が利用するため、食事や緊急時の介護が主な業務となります。
入浴や排せつなどの介護業務が必要な場合、外部の介護サービスと個別で契約する形になるため、介護スタッフが常駐することはありません。
比較的要介護度の低い利用者が多いですが、求人数は少ないです。
健康型有料老人ホーム
基本的に自立した生活を送れる高齢者が利用するため、食事の提供が主な業務となります。
そのほかに利用者が楽しめるようなレクリエーションや行事を考え、利用者のQOLの向上が主な業務となります。
介護が必要になれば退去するため、介護業務を行う機会は少ないと考えていいでしょう。
こちらも求人数が少ないため、転職するのは難しいといえます。
仕事はきつい?
「住宅型」「健康型」の有料老人ホームの場合、介護業務を行う機会は少ないため、一般的な介護施設と比べて負担は少ないです。
しかし「介護付」の有料老人ホームでは、食事のお世話、入浴・排泄の介助、その他生活全般の介護サービスを行うため、仕事はきついと考えていいでしょう。
しかし施設によって利用者の要介護度には差があるため、転職する前にどんな人が利用しているのか、またどのような仕事をしているのかヒアリングすることが大切です。
介護付有料老人ホームの中には、自立した生活を送れる高齢者も一緒に入居している施設もあり、そういったところでは比較的仕事の負担は楽です。
夜勤はある?
介護付有料老人ホームの場合、基本的に夜勤・土日出勤はあると考えていいでしょう。
夜勤がある分、肉体的にも精神的にも負担は大きいですが、夜勤手当が支給される職場であれば収入を増やすことも可能です。
「住宅型」「健康型」の有料老人ホームでは夜勤は基本的に行っておらず、日勤のみがメインとなります。
その分、夜勤手当などは支給されないため、介護職の中では収入が低めとなります。
有料老人ホームの人員体制は?
特定施設入居者生活介護に指定されている介護付有料老人ホームの場合、3:1で常勤職員を配置するのが基本です。
利用者3人に対して、常勤職員1人が配属されるのが一般的な目安といえるでしょう。
転職する際には3:1の割合で常勤職員がいるか確かめることで、ブラック企業か見分ける一つのポイントとなります。
しかし3:1という比率はあくまで常勤換算で考えられた数字で、常に利用者3人に対して1人の介護職員がいるわけではありません。
深夜帯の時間帯は少人数で対応するのが基本で、食事や入浴介助時に人員を集中させるシフトを組むのが一般的です。
また介護付有料老人ホームでは、介護職以外にも以下の人員が配置されています。
- 管理職(施設長)
- 介護事務員
- 看護職員(利用者数によって基準が異なる)
- 機能訓練指導員
- 生活相談員(利用者数によって基準が異なる)
- ケアマネージャー
- 栄養士・管理栄養士
- 調理師
「住宅型」「健康型」有料老人ホームは人員配置が少ない
介護職員が常駐しない「住宅型」「健康型」有料老人ホームでは、人員配置の人数が法的に定められてもいないため、介護付と比べて人員配置はかなり少ないです。
しかし中には看護師や機能訓練指導員を雇用することで、サービスの充実をアピールする施設もあります。
施設によって常駐する職員の数や、人員体制は大きく異なるので、転職する前に確認しておきましょう。
また高級有料老人ホームでは、利用者に対して常駐する介護職員も多く、一人当たりの職員の負担も小さいです。
その代わり人気の求人となるので、資格や豊富な経験を持っていなければ、転職するのは難しいでしょう。
有料老人ホームの給料相場
有料老人ホームの月収相場は、14万円~25万円と幅が広いのが特徴です。
「介護付き」「住宅型」「健康型」と形態によって基本給は大きく変わり、介護付き有料老人ホームであれば、月収が20万円を超える施設も珍しくありません。
また介護付き有料老人ホームであれば、夜勤手当を貰うこともできるので、一番年収は多くなります。
一方、「住宅型」「健康型」の有料老人ホームでは常勤職員の求人自体が少なく、パート職員を募集している施設も多いです。
パート職員であれば時給1000円以上の求人も多く、子育てと仕事を両立したい介護職の方にもおすすめです。
有料老人ホームへ転職するのに必要な資格とは?
有料老人ホームへ転職するなら、介護関連の資格を一つは取得しておきたいものです。
- 介護職員初任者研修
- ヘルパー2級
このあたりの資格を必須としている求人が多く、無資格の方でも歓迎している求人は多くありません。
これらの資格は未経験の方でも取得できるので、転職する前に研修を受けておくことをおすすめします。
また上記の資格を取得していると転職で有利になるほか、別途手当が支給されるといったメリットもあります。
その他に特定施設入居者生活介護に指定されている介護付有料老人ホームであれば、以下の資格を取得しておくと、機能訓練指導員として働くことができます。
有料老人ホームへの転職におすすめの転職サイト
最後に有料老人ホームへの転職を考えている方におすすめの転職サイトを紹介していきます。
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職種 |
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