エンジニアとしてIT業界で活躍しようと考えてきた人が介護職に転職する事例が増えてきています。
ITを活用できるというスキルがあり、競争社会で生き抜いてきたエンジニアはどんな場面で活躍しているのでしょうか。
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目次
IT化が進む介護業界の現状
介護現場では着実にIT化が進められてきています。
古くからある介護施設ではパソコンすら使用していない状況が長く続いていましたが、業務効率化を行うためには欠かせないという考え方が広まると共にITの導入が進められてきています。
特に大きな変化をもたらしたのが介護請求の伝送化であり、原則として伝送システムを利用しなければならなくなってからは積極的なITの導入が行われるようになりました。
その時期に本格的にIT企業による介護システムや介護ソフトの開発競争が進み、各施設での導入も行われるようになってきています。
現場でもITに詳しい人材の需要が増えている
特に新参の介護施設では高度なシステムの本格的な導入を行っていることが多く、現場で働くスタッフがITを使いこなせることが求められるようになっているのが現状です。
パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットを使って情報交換を行ったり、現場確認をしたりすることが増えてきています。
このような状況はエンジニアが介護職に転職したいというときに有利な状況を生み出しています。
採用の際にITを自在に扱えるという点で優遇されやすく、特に新しい介護施設では重宝されるようになっているのが現状です。
新たなITを導入するときの主戦力
エンジニアが介護職に転職して活躍できる場面として典型的なのが介護システムを導入するタイミングです。
業務効率化や現場での課題解決を考えて介護士ステエムを導入しようと考えたときに、あまりITについて詳しい人がいないとどのシステムを選ぶべきかをまず判断できません。
エンジニアとして働いてきた経歴があると、現場での問題を改めて列挙してそれを解決するのに最適なシステムがどれかを選定することが可能です。
既存のシステムでは不十分という場合には自ら手を加えてカスタマイズすることにより最適かを行うことも難しくありません。
現場スタッフの教育担当を担うことも
また、システムを選んで導入したときには現場のスタッフの教育担当を担うこともできます。
さらにシステムの管理者としての役割を果たせると共に、障害発生時に対応できるエンジニアとしても介護現場で活躍することが可能です。
新たにITを活用していきたいと考えている介護施設を選んで転職すると、その現場では欠かせない人材として認められるため、高い待遇で雇い入れてもらえる可能性も十分にあります。
管理職になることを目指せるキャリア
ITを活用して現場管理を行う介護施設が増えている影響を受けて、エンジニアは管理職を目指しやすくなっています。
介護施設の利用者に関するデータ管理や実施したサービスについての履歴の管理などは全て情報化されて行われるようになってきているのが現状です。
スタッフの管理に関しても同様であり、シフトの管理や勤怠管理、給与管理などについても全てが情報化されています。
施設の点検などについてもデータ化されていることが通常になっているので、このような情報管理を簡単に行えるスキルがあるのは管理職にとって重要な能力として認識されているのが現状です。
特に情報漏洩に対して敏感にならなければならない職場であり、扱っている管理データは大半が漏洩が許されないものになっています。
その観点から安全に扱うことができるエンジニアとしてのキャリアを持っている人材が重宝されるようになっているのです。
男性のエンジニアでは管理職に選ばれやすい
ある程度の現場経験を積んで介護現場を理解した時点で抜擢を受けて管理職になることは珍しいことではなくなってきています。
エンジニアには男性が多いこともあって女性に比べると離職してしまうリスクもあまりないことからも管理職として選ばれやすくなっているのが実情です。
特に論理的に物事を考えられる思考回路を持っているエンジニアは管理能力が高いことが多く、人材として適任と考えられるケースが多くなっています。
誰もが管理職になれるというわけではないものの、スキルを生かして管理職を目指せる点は覚えておくと良い点です。
適性次第で現場でも活躍が可能
エンジニアは適性によっては介護現場で介護に従事する人材としても活躍できる場合があります。
介護職になりたいのは自ら手を動かして介護に関わっていきたいからだという人も十分にチャンスがあるのです。
エンジニアの特性として高いストレス耐性を持っている点が挙げられます。
厳しいITの競争社会の中で自分を叱咤激励して競争に勝ち抜けるように努力を続けていくのは大きなストレスです。
それに耐えながら着実に自分のスキルを磨きつつ成果も挙げてきた経験は、介護現場で受ける様々なストレスに対抗するための力としても役に立ちます。
コミュニケーション能力も必要
また、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーとして働いてきた場合にはクライアントとのやり取りの経験をすることが多く、営業力やコミュニケーション能力が身についてます。
相手のことを推し量る力や高いレベルでの社会マナー、言葉遣いなどが身についているのは介護現場で高齢者やその家族とのコミュニケーションを取る上で役に立つものです。
近年ではIT系の開発現場でもスタッフ間のコミュニケーションが重要になってきていますが、その中で育んできたスタッフ間で円滑なやり取りをするためのノウハウは介護現場で同僚と仲良く社会的な付き合いをできるようにするための基盤になります。
このような形で現場でも活躍できるポテンシャルを持っているのがエンジニアの特徴であり、適性が十分にあれば介護士として重要な役割を果たしていくことも可能です。
現場で必要になるスキルや知識を身につけながらキャリアアップをしていくための向上心や努力をする力も持ち合わせているので将来性についても期待できます。
エンジニアであるだけでは不十分という自覚も大切
様々な場面で活躍できる可能性があるエンジニアが介護職に転職するのは比較的容易なことです。
ただし、エンジニアとしてのキャリアがあるというだけでは不十分だという自覚を持つことも大切です。
転職に際しては介護現場で働ける実力も多かれ少なかれ求められます。
未経験で無資格という状況でも転職は可能ですが、できれば介護職員初任者研修程度は受けた状況で転職するに越したことはありません。
エンジニアとして働いてきていると、独学で知識や技術を身につけていくことや独学のために時間のやりくりをするのに慣れていることが多いでしょう。
そのスキルを活かして仕事の合間を縫って予め介護職員初任者研修を受けて合格しておくのが賢明です。
転職のときに良い待遇を受けられるようにするための基本になります。
エンジニアにとって優良な転職先になる介護業界
エンジニアにとって介護業界はキャリアを生かした活躍ができる可能性が高い優良な転職先の候補です。
IT化が進んでいる影響でITを難なく扱える介護職が重宝されている状況があるため、転職に際してキャリアが有利に働く可能性が高くなっています。
また、現場で新たにITを導入するときにはシステムの選定やシステムの使い方の教育指導、システムの運用や保守およびカスタマイズといった形でシステムに関する一通りの業務を任せてもらうことにより活躍する機会を増やすことが可能です。
エンジニアとして培ってきたストレス耐性や営業力、コミュニケーション能力は介護現場でも役に立ちます。
また、独学で学ぶ力や時間のやりくりをするスキルも活かし、予め介護職員初任者研修程度は修了した上で転職すると、より良い待遇で働くことが可能です。