親が介護を必要とする状況になってしまい、自宅介護をするために退職したり転職したりする人も少なくありません。
そのときにはまずは介護職への転職を考えるのがおすすめですが、どうして介護職で働くのを選ぶと良いのでしょうか。
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目次
自宅介護をするために仕事を辞める傾向
親の介護が必要な状況になると、子供はどのようにして介護をしていくかを考えなければならなくなります。
親と相談をしてみると有料老人ホームなどに入所して介護を受けたくないと主張されることが多く、自宅介護を行わなければならないと考えることが多いのが現状です。
共働きをしている場合には仕事と介護を両立させるのは難しいという結論に達しやすく、仕事を辞めて自宅介護に従事するということになってしまいます。
介護のために仕事を辞めるのはリスクが高い
このような形で退職する人がしばしばいますが、仕事を完全に辞めてしまうのはリスクが高いことも知られるようになりました。
収入が大幅に減ることになって家計を圧迫することになるからです。
自宅介護をすると出費がかさむようになります。
加えて収入が減ってしまっては、経済的に介護を続けるのが難しいという状況に陥りやすくなってしますのです。
そのため、介護をしながらでも働ける方法はないかと考えて転職を選ぶ傾向が生まれてきています。
親の介護が必要になった時に活用すべき制度
仕事を続けながら親の介護をしようという時に助けになる制度があります。
勤め人の場合には介護休業制度を利用することで93日まで休みを取ることができ、その間に介護を始めるための準備を整えることが可能です。
この間も給料を払ってくれる会社もありますが、義務ではないので制度を確認しなければなりません。
また、雇用保険に加入している場合には介護休業給付金を受け取ることができるため、完全に給料が途絶えてしまう状況にはならずに済みます。
一方、介護休暇を取得することも可能であり、介護を必要としている親が一人であれば年間で5日間、二人の場合には年間で10日間の取得が認められているのが現状です。
このような制度は同じ職場で働き続けていても、転職しても利用することができます。
転職しようというときの賢い考え方として、まずは介護休業制度を利用して介護休業給付金を受け取り、その間に介護の仕方を検討しながら転職活動も行うという方法です。
これによって親の介護をしながら働ける転職先を見つけやすくなります。
介護業界は勤務条件を選びやすい
親の介護により転職することを決めた時には、介護職を選ぶメリットについて理解しておくといいでしょう。
最も重要なのが転職が速やかに行えて、自分に合った勤務条件を選びやすいことです。
これは介護業界での人材が不足していることにより得られるメリットになっています。
人材を渇望していることから求人募集が多く、経験も資格もなくてもポテンシャルがあると認めてもらえれば採用してもらうことが可能です。
また、親の介護が必要になったという状況では早急に転職先を決めなければならず、転職活動に時間をかけている余裕はあまりありません。
転職するなら転職エージェントがおすすめ
このような状況でも転職エージェントを利用すると求人探しにすらあまり時間をかける必要なく転職先の候補を絞り込むことができます。
転職エージェントは介護業界で仕事を探したいという人の経験や資格、適性などを加味した上で、勤務条件や給与などの待遇の希望を叶えられるような求人を探してくれるサービスを提供しています。
介護施設側からの依頼として独自に求人情報を集めてきているのが特徴であり、その依頼に合っている人材を施設に紹介しているので、速やかに転職先を見つけられる可能性が高いのが現状です。
また、勤務条件についても少しでも働ける人なら現場に出てきて欲しいという考え方を持っている施設が増えてきているため、週に3日程度で働けたり、勤務時間を短縮したりできるようになることも多くなりました。
正社員で働く以外にもパートやアルバイトで働く道もあり、さらに勤務条件が緩和された求人を獲得することも難しくありません。
そのため、親の介護との兼ね合いを考えて適した勤務条件の職場を選んで転職しやすくなっています。
自分の勤務条件を詳しく転職エージェントに伝えて求人を探しをすることで、親の介護の準備を進めながら転職活動も行って理想的な職場を見つけられることが期待できるのです。
介護職として働くと親の介護も楽になる
介護職に転職することを決めるメリットとして介護サービスについて詳しくなれることも重要です。
転職先を決める時点で多くの種類の介護施設が存在していることを学ぶ必要が生じます。
親の要介護度や病気の有無に応じて適切な介護サービスを選ぶ必要があるということを理解できるだけでなく、個々の介護施設でまるで運営方針が違うということがわかるのがメリットです。
サービス内容について詳しくなると、親の介護をする上で自宅介護を自分の手で全て担わないのが賢明だという結論に達することも少なくありません。
プロの手によって介護をしてもらった方が親にとってもより良い生活を送れるようになると気づき、説得して通所してもらったり、訪問介護を受けてもらったりするように働きかけることもできます。
場合によっては最初から入所をするように促せる可能性もあるのです。
さらに、実際に転職して働き始めてみるとその説得力も大きくなります。
最初は自宅介護から始めたとしても介護サービスに実際に従事して満足してくれている利用者たちの笑顔を毎日見ていると、同じようにして親にも笑顔になって欲しいと考えるようになるでしょう。
それが原動力になって親に介護サービスを受けて貰えるように話すことができる場合もあります。
親も介護現場で働いている子供の声となれば納得してくれると期待できるでしょう。
場合によっては自分が勤めている介護施設のサービスを利用してもらうという形にすることも可能であり、親にサービスを受ける決断をさせるには有用な選択肢です。
自宅介護をしたいと考えたときにも有用
やはり自宅介護を続けたいという結論に達したときにも介護職に転職しておくとメリットがあります。
時間的なメリットによって親の介護に従事できる時間が長くなるという面もありますが、介護現場で実務に従事していると様々なスキルと経験が身につくのが魅力です。
身体介助の行い方のノウハウが身についているだけで親の介助が簡単に行えるようになります。
普段からサービスをしているときのように親の様子を見たり、話の仕方を変えたりすると適切な形で介護をしていけるようになるのです。
それに加えて介護現場ではしばしば急変をする人もいますが、同じような事態が親の身に起こってしまったときに速やかに適切な対応を取ることができるというメリットもあります。
一刻も早く応急処置をして医師を呼ぶ必要があるというときに取り乱してしまわずに最適な順序で対応できるようになるのは、いざというときに役に立つのは明らかです。
親の介護が必要なったら介護の転職も検討しよう
親の介護が必要になって仕事を辞める必要があると感じたら介護業界への転職をまず考えるのが大切です。
介護職の人材が不足していることから、緩和された勤務条件での求人が多くあり、未経験で無資格でも受け入れてもらうことができます。
転職エージェントを利用すると希望の待遇の求人を探すのも簡単なので、親の介護の準備を進めながら転職活動ができます。
介護サービスについても詳しくなれるので、自宅介護を親が求めていたとしても介護サービスの利点ついて説明ができ、利用を促すこともできます。
自宅介護をする場合にもスキルや経験が身について適切な対応を取れるようになるのがメリットです。