精神科へ介護士として転職できる?仕事内容・給与は?

精神科へ介護士として転職できる?仕事内容・給与は?

介護士の募集は、医療機関でも行われていることがありますので、病院への転職も不可能ではありません。

事実、認知症の方が入院する精神科などは、介護士の募集が比較的多い職場の1つです。

一般の施設から精神科に転職を考える際に知っておきたいポイントを、ここではまとめていきます。

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精神科の介護の仕事内容は?

精神科に就職した場合、介護士は医療スタッフの1員として仕事に従事することになります。

したがって、具体的な仕事内容もその病院の方針で変わることが多いです。

医師や看護師をサポートする形で介護の仕事を行っていくのが一般的で、老人介護施設とは仕事内容が異なることもしばしばあります。

病院によって担当する仕事は大きく異なる

例えば、介護士が精神科で携わる代表的な業務には、食事、排泄、入浴、移動の介助、オムツ交換、室内の清掃、洗濯物の管理などがあります。

食事や排泄の介助、オムツ交換などは、病院によっては看護師が担当するケースも見られます。

仕事内容に大きく関係してくるのが、その病院がどのような患者を受け入れているかという点です。

認知症の高齢者などを多く受け入れている精神科であれば、看護師のサポートとして食事や排泄などの業務に介護士が携わることも十分にあります。

一方、精神的な疾患の方が多い病院の場合は、清掃や移動の介助といった比較的軽い業務が中心になるでしょう。

基本的に看護師の指示に従って仕事をしていく

介護士は、医師や看護師と違って治療に関する業務ができません。

そのため、病院側でも業務を完全に分業化して、看護師、介護士にそれぞれ仕事を割り振っていることがあるのです。

精神科の病院では、介護士は看護助手として扱われることも少なくありません。

看護師の指示に従って1つ1つ業務をこなしていくのが、精神科で働く介護士の一般的なスタイルと言えるでしょう。

精神科で働く介護士の給与は高い?低い?

病院の精神科で働く介護士の給与は、概して高めです。

老人介護施設などに比べると、待遇が良いのが病院の1つの特徴です。

病院の職員として雇用されることになりますので、各種手当や福利厚生なども行き届いています。

交通費などもきちんと支給されるケースが多いため、働きやすさの点では恵まれていると言えます。

専門的な資格があると収入は上がりやすい

病院で働く介護士の中には、専門的な資格を持つスタッフもいます。

こういったスタッフの場合は、同じ介護士として勤務していても若干給与の額が上がる可能性が高いです。

資格手当などがつくケースが少なくなく、自分のスキルを評価してもらいたい方にとっては、メリットの大きい職場です。

ただ、夜勤手当などはどうしても勤務形態に左右されてしまいますので、介護士の夜勤が少ない病院の場合は夜勤手当が少なくなる分、給与の額が減ることがあるかもしれません。

老人介護施設などで夜勤を多くこなしてきた方は、場合によっては前職よりも給与の額が下がるといったケースもありますので、収入について正確に知りたい場合は、応募をする前に勤務形態までしっかりと確認しておくのがベストです。

病院の正職員として採用されれば、定期的な昇給やボーナスなども期待できます。

このような待遇が受けられる職場を選べば、介護士の平均的な給与よりも収入が増える可能性があります。

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専門資格があれば転職がさらに有利に

精神科の介護士に転職を考える場合、資格を取得しておくと採用までのプロセスがスムーズになる場合があります。

介護の分野にはいろいろな資格がありますので、自分の希望する方向に沿ってベストな資格を選んでいくこともキャリアアップのためには大切です。

ホームヘルパーなどの基本的な資格はもちろん、介護福祉士や看護助手といった専門資格を取得しておけば、即戦力として働ける人材となるでしょう。

精神保健福祉士なら転職しやすい!

精神科ならではの専門資格としては、精神保健福祉士なども挙げられます。

精神保健福祉士の資格をとると、統合失調症やアスペルガー症候群といった病気を抱えている方のサポートが行えるようになります。

日常生活に関する相談や仕事に関する相談に乗れるため、より踏み込んだ介護が可能です。資格を取得するためには、専門学校や大学の課程を修了する必要がありますが、現在では通信教育で勉強を進めることができます。

精神科の仕事に興味がある方は、このような専門資格も一考の価値があるでしょう。

精神保健福祉士とは精神的な障害を抱える方の支援を行い、社会参加するためのサポートを行うお仕事です。近年では仕事のストレスが原因で休職してしまった人の精神的なサポートなど業務の幅も広がっており、資格を取得しておくことで就職や転職活動を有利に進めることができるでしょう。

精神保健福祉士は国家資格であり、転職するに当たっても堂々とアピールができるライセンスです。

精神疾患の方が多く利用する病院に転職を希望する方は、資格取得も視野に入れておくと活躍の場が広がるでしょう。

精神科で勤務をする際には、精神疾患や心のケアに関する知識もある程度求められてきます。

転職する場合にも、その点を考慮しておくとギャップに悩まずに済むでしょう。

一般の介護施設との違いは?

老人介護施設から精神科の病院に転職をした方の多くは、仕事内容や雰囲気の違いを感じています。

例えば一般的な老人介護施設の場合は、入居者のケアを介護士がトータルで引き受けるケースが多いです。

レクリエーションや作業療法のサポートなども行うことがあり、仕事内容にもかなりの幅があります。

一方、精神科の病院の場合は、老人介護施設に比べると業務内容が大体において限定されています。

入院病棟でもレクリエーションなどは余り行われず、治療を最優先した規則正しい生活が行われるのが通常のパターンです。

このようなところに違いを感じる転職者は少なくなく、口コミなどでもさまざまな意見が交わされています。

精神科のほうが仕事は楽?

仕事の負担に関しては、精神科の介護士の方が少ないという口コミが目立ちます。

分業体制が行き届いているため、予想外の残業などがなく、概して労働時間も少なく済むのが精神科の介護士です。

また、業務を行う際のイニシアティブの取り方についても、老人介護施設と精神科の病院では大きな差が見られます。

介護士や介護福祉士といったスタッフが相談しながら介護を行う施設と違って、精神科の病院の場合は医師の指導の元で指示されたサポートを行っていきます。

上下関係も明確であり、老人介護施設とは異なる雰囲気の中で業務を行うことになるわけです。

転職先の情報を集めることが大切!

介護の仕事は、勤務先によっても業務内容が変わってきます。

就業してからイメージとのギャップに悩まないためには、事前に転職先の情報をつかんでおくことが大切です。

実際に働いていた方の口コミや応募先へのヒアリングなどを通じて、正確な情報を集めていきましょう。

応募先を決めるときには、給与の額に捕らわれすぎないことも必要になってきます。

夜勤がある介護の仕事の場合は、体力的な負担も考えて転職先を選びたいところです。

精神的なストレスについても、事前に考えておく必要があるでしょう。

具体的な仕事内容をイメージできるよう、情報収集を徹底することが必要です。

長く仕事を続ける上では、業務をこなす上でモチベーションが保てるかどうかもポイントになります。

専門的な資格を視野に入れている場合は、希望する進路に進めるような職場を探しましょう。

職場の中にはスタッフの資格取得を積極的にサポートしているところもありますので、勤務先の選び方次第では楽に資格がとれることもあります。

将来のビジョンを持つことも職場選びでは大切です

したがって、将来のヴィジョンを描いた上で応募先を決めるのが理想です。

いきなり精神科に転職をするのが不安な方は、とりあえずパートやアルバイトとして短期間勤務をしてみるという方法もあります。

実際に勤務をしてみると、職場の雰囲気や特徴などが少なからず見えてくるでしょう。

自分の適性なども分かってきますので、以後の選択もしやすくなります。

介護の求人を選ぶときには、いろいろな面から良し悪しを判断して選択を進めていくのがおすすめです。