介護職は無資格・未経験でも正社員として採用されやすいので、異業種から転職したが比較的多いです。
どのような仕事をしているか知らない状態なら、「転職初日は何をするの?」と感じる人もいるかもしれません。
今回は不安を解消するために、介護職の転職初日について説明します。
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目次
基本的には一般的な企業と変わりません!
まずは、一緒に働く職員に挨拶と自己紹介を済ませます。
小規模な施設であれば先輩について通常業務をこなしながら、さまざまなことを指導して貰うのが一般的です。大きな施設なら新人教育係から
- 勤務体制
- 休日の取り方
- 給料
など、入社にあたっての諸注意を聞きます。
勤務体制に関しては主任がシフトを決めていることもありますが、1人1人の希望を聞いてからシフトを組むケースも多いです。
研修期間がある場合は研修前後の給料やボーナスについて説明を受けます。
未経験者なら、介護職初任者研修について説明されるかもしれません。
また、転職初日は一般的な企業と同じように、主任や新人教育係から施設について説明を受けます。
スタッフルーム・部屋の配置・トイレ・浴室など、どこに何があるか教えて貰うのです。
一般的な企業であれば自分が快適に過ごすために施設の構造を覚えますが、介護職は少し違います。
なぜならあなただけではなく、施設の利用者も使用する場所となるからです。
特にトイレや浴室の場所を覚えていないと業務に支障をきたすので、しっかり覚えておきましょう。
2日目から実践かも!?転職初日に指導される介助方法まとめ
メモは必須アイテム!
先程述べたことは一般的な企業に転職した場合でも行うケースが多いでしょう。
その他に介護職では利用者の食事・排泄・入浴など、介助の仕方を指導して貰います。
責任のある仕事なので、いきなり1人で任されることはありません。
初日は先輩が介助している所を見学して、2日目以降に実践するという流れです。
介護職は経験によって学んでいく必要があるため、2日目から任されることも多くなっています。
いつ任されても実践できるように、メモを取りながら見学してください。
具体的には何をサポートするの?
施設によって利用者の体調が違うため、転職初日に指導されることはさまざまです。
基本的には
- 話し方
- 寝返りをうたせる方法
- 車椅子へ乗り移る方法、車椅子の操作方法
- 食事、入浴、排泄の介助
- 記録の取り方
など、行うことが多い介助の仕方を学びます。
高齢者と話すときはハキハキと
まず、高齢者とコミュニケーションをとる時は屈んで、耳元でハキハキと大きな声で話すことが大切です。
どのような介助でもコミュニケーションをとることは必要不可欠なので、必ずマスターしましょう。
寝返りのサポートは大切なお仕事
高齢者によっては、自分で寝返りをうてないことがあります。
自分で寝返りをするのは簡単ですが、他人の寝返りをサポートするのは意外と大変です。
高齢者が怪我をしないようにしっかり体を支えて、向きを変える必要があります。
寝返りと同じように車椅子へ乗り移る時も体を支えることが大切です。
車椅子は危険がいっぱい
車椅子を扱ったことがない場合は押し方や止め方も指導して貰います。
勿論、車椅子を使わない人が大勢いるので、歩行の介助について学ぶことも重要です。
食事、入浴、排泄の介助は介護の基本
食事・入浴・排泄も毎日必ず行う介助ですが、特に入浴と排泄は速やかにマスターした方が良いでしょう。
なぜなら入浴と排泄は非常にデリケートな部分なので、原則として職員1人で対応するものだからです。
しばらくは先輩が指導してくれるものの、ある程度介助の仕方を学べば1人で任されることも少なくありません。
入浴は洗い方だけではなく、体の拭き方や髪の乾かし方まで覚えることがポイントです。
正確な記録が取れないとチームで介護できない
これまで述べた業務以外に、記録の取り方を教えて貰います。
食べた量やトイレに行った回数はその人の体調をチェックする判断材料となるため、適宜記録を取るのです。
当てはまる部分に印を入れるチェック表タイプと、文章で記載するタイプがあります。
記録表は施設利用者の性格や体調をまとめてチェックできるので、暇な時は許可を得た上で読んでおくと良いかもしれません。
まずは利用者の名前を覚えるところから始めましょう!
利用者の名前を覚えるのが最優先!
施設に関する説明を受け、介助方法を学びながら利用者の顔と名前を覚えることが最優先事項です。
介助方法だけではなく、利用者の顔や特徴までメモしておくと覚えやすいかもしれません。
利用者によって体調・性格・対応の仕方が全く違います。
名前を覚えると「○○さんは優しい」「○○さんは歩行と入浴の介助が必要」というように、性格や介助の仕方をスムーズに理解できます。
口の横にほくろがある・笑うとえくぼができる・ピンク色が好きなど、自分にしか分からない特徴をメモしておくことがコツです。
さらに、歩き方や動作の癖まで覚えると、その人に合った丁寧な介助ができます。
利用者の名前を覚えるコツ
また、要介護レベルの高い人から覚えていくのも1つの方法です。
要介護レベルの高い利用者はサポートする部分が多岐に渡るので、結果的に接する機会が多くなります。
トラブルを未然に防ぐためにも、速やかに覚えていくのが得策です。
ちなみに、大きな施設であれば担当するフロアが限定されるケースが多く見られます。
そんな時は担当するフロアの利用者を優先して、他のフロアの人は後から覚えても構いません。
転職初日の1日の流れ
では、ある程度転職初日の仕事内容を把握した上で、1日の流れを見ていきます。
結論から言うと
- 挨拶回り
- 介助の見学(入浴、排泄)
- 昼食
- レクリエーション、資料整理
- 夕飯
- 夜勤
というスケジュールです。
挨拶回り
出社したら挨拶回りをしながら、スタッフや施設の紹介が行われます。
ちなみに、通業務なら朝は利用者の洗顔やおむつ交換をするのが一般的です。
5~6時を起床時間に設定している所が多いため、早朝から仕事が始まると考えてください。
介助の見学(入浴、排泄)
入社に関する基本的な説明を受けたら、先輩について実際に介助の現場を見学します。
高齢者の体力がある午前中に入浴を済ませる施設が多いため、午前中は入浴と排泄の見学がメインです。
昼食
お昼が近付くと利用者の昼食を用意して、食事のサポートを行います。
職員は人数が多い所であれば昼食前と昼食後でグループ分けされて、昼食をとります。
休憩タイムは時間を気にしながら、職員と積極的にコミュニケーションをとっておきましょう。
また、分からないことがあれば、休憩時間に聞いておく方法もアリです。
午後は施設によって異なりますが、比較的することが少ない傾向にあります。
特に予定を決めていない施設であれば利用者の体調に合わせて適宜対応し、暇な時は休憩となります。
レクリエーション、資料整理
レクリエーションを行う場合は歩行のサポートを行い、利用者を集めてから手の運動やグループレッスンの見学をするかもしれません。
どのようなレクリエーションを行っているのかチェックして、いつかは自分で指導できるようになりましょう。
入浴介助をすることも
また、施設によっては午後に入浴時間を設けているケースがあります。
その場合は午前中に比較的時間の余裕があり、午後は忙しいと考えてください。
暇な時は資料をまとめる、または記録表を作るといった雑務をこなします。
夕飯
夕食の時間になると昼食と同じように、食事の用意とサポートを行います。
昼食の時に介助の仕方を指導して貰っているので、介助を任されるケースも多いです。
転職初日は基本的に夕食前後の定時で帰宅します。
夜勤
少数ではありますが、初日から夜勤を担当することもあるようです。
21~22時を消灯時間にしている施設が多いため、消灯時間までに利用者全員の食事・排泄・就寝準備を済ませる必要があります。
夕食~就寝までは1日の中で最も忙しいタイミングなので、より多くのことを学べるでしょう。
利用者が就寝すれば、呼び出しがあった時だけサポートするというシステムです。
呼び出しがない時は休憩・雑務・掃除などを行い、適宜施設内の見回りを行います。
最後に持ち物や服装をチェック!
介護職は経験することで仕事を学べる職種なので、転職初日でも実践的な業務が多いです。
メモを取りながら介助の仕方を学びつつ、利用者の顔と名前を一致させていきましょう。
メモしたことを自宅に帰ってから見直せば、覚えやすいかもしれません。
転職初日の仕事内容を理解すると、筆記用具とメモ帳は必須アイテムであることが簡単に分かります。
制服がある場合は基本的に私服で構いませんが、指定がない時はTシャツ・ズボン・スニーカーなどの動きやすい格好がおすすめです。
事前に転職初日にすることをチェックして、少しでも早く一人前の職員となれるように努力しましょう。