サラリーマンから介護職へ転職して良かったこと・悪かったこと

サラリーマンから介護職へ転職して良かったこと・悪かったこと

近年、介護業界が売り手市場になっていて転職を検討する人が少なくありません。

サラリーマンから介護職に転職したらどうなるのか気になる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、転職して良かったことと悪かったことの両面を紹介していきます。

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どの現場でも体力的に厳しいというわけではありません!

サラリーマンから介護職に転職した場合、人によって良かったと思えることや、あるいは悪かったと感じられることが色々とあるでしょう。

ここでは多くの人が良かったことと感じたことを広く紹介していきます。

職場によってはそこまで体力は必要ない

介護職は職場によってはそこまで体力を使わずに済むこともあります。

介護職のイメージとして体力的にきついというものを持っている人がいるかもしれませんが、実際にはすべての現場がそうであるとはいえません。

例えば、人間関係を構築することができなかったり、ブラック企業に勤めているような場合であれば1人で要介護者の介護サービスを提供しなければいけないことが多いです。

1人であらゆる介助をしていては、体力的に仕事を続けるのは難しいでしょう。

しかしながら、通常の介護の現場であれば実際には1人ですべての介助をすることはありません。

介護の仕事はきついと思い込んでいるあなた。この記事では楽に働ける介護施設・事業所の見分け方を紹介しています。統計的に見ても、過酷な労働環境で働いている介護職はごく一部で、楽に働ける転職先は意外とたくさんあるものです。

2~3人でチームになって介助するのが一般的

介護の仕事は2人もしくは3人などチームになって介助をするのが一般的です。

たとえば、大柄で寝たきりの人を違うベッドに移動するような場合には、1人で介助するのが厳しかったら、他の介護士に手伝ってもらって2人で抱えてベッドの移動をさせます。

つまり、1人1人の負担を減らすことができるわけです。

介護職が体力的に厳しいというのは職場の労働環境に大きく依存していて、必ずしもすべての現場でそうであるというわけではありません。

給料が安定しています!

サラリーマンから介護職に転職した人のほとんどの人が良かったことと感じているのは、安定した給料です。

意外に思われるかもしれませんが、介護職は景気の動向に左右されることなく給料が支給されます。

たとえば、毎月30万円の給料であれば世間一般が不景気であっても減給して25万円になるというようなことはありません。

ちなみに、介護職の平均年収はおよそ320万円程度です。

サラリーマンであれば大手企業で経営基盤がしっかりとしていれば給料が減ることも失業することもありませんが、そのような企業に誰でも勤めることができるわけではありません。

介護職員は倒産や給料の減額や失業の心配をする必要がなく、安定した生活を送ることができます。

介護職は頑張ればキャリアアップしやすいのも特徴

しかも、介護職は資格を取得すれば基本給とは別に資格手当てというものも支給されます。

そして、その資格は昇進の機会にもつながります。

つまり、資格を取れば取るほどほど給料が高くなって、キャリアップも果たすことができるというわけです。

以前は介護職が給料が低いといわれていましたが、近年の深刻な介護職不足を背景にして政府が毎月の給与を上げたり、各施設が介護職員の数を増やすために介護士の待遇条件の改善などにつとめていることもあって、状況がかなり変わっています。

介護職に対して以前のイメージをもったままだと非常にもったいないですよ!

将来的に安心できます!

将来性があるということも介護職に転職してよかったと感じられることです。

日本はこれからますます高齢化社会に突入していきます。

要介護者の数が多くなっていきますので、介護職の需要も非常に高くなっていきます。

厚生労働省によると、2025年度には40万人から50万人もの介護職不足が見込まれるほどです。

そのため、介護職に転職して経験を積んでおけば、この先職場を辞めたとしても他の施設で介護職として採用される可能性が高いです。

つまり、この先何があっても、職を失って生活できなくなるということはないというわけです。

その他の良かったこと!

その他にも、介護転にサラリーマンから転職して良かったものとしては、中高年世代の人は評価が上がりやすいということも見逃せません。

これは若い人が昇進に不利というわけではありません。昇進は個人の働きによるものですから、しっかりと頑張って介護に励めば年齢関係なく昇進できます。

しかしながら、要介護者は高齢者であることが多いため、年齢差が近いほうが積極的なコミュニケーションが取りやすいということがあるのです。

60代の高齢者が20代の若者と話すよりも、40代や50代の人と話す方が親近感を持つ傾向があります。

そういう意味では、中高年でサラリーマンをしていて介護職への転職に興味がある人にとっては、これはとても大きなメリットと言えるかもしれません。

何歳でも未経験から始めることができる!

また、介護職の仕事は未経験からでも始めることができるのも大きいです。

通常は異業種であったり、未経験の職種にチャレンジするとなると、転職できる可能性が低くなるのですが、介護職に関してはそのようなことはありません。

未経験からでも採用され、しかも、未経験であっても資格を取得して知識と経験を上積みしていけばキャリアアップにもきちんとつながります。

生活が不規則になりがちです

ここからはサラリーマンから介護職になって悪かったことを中心に紹介していきます。

まず1つは職場によっては生活が不規則になったというものです。

介護施設の中には夜勤があるところがほとんどです。

夜勤をするとどうしても生活のリズムが崩れやすくなります。

もちろん、これは慣れの問題ですが、夜型の人でなければ慣れないうちは大変です。

ただし、夜勤にはそうしたデメリットはありますが、メリットもあります。

夜勤があると収入は増えるというメリットも

それは昼間に働くよりも給料が上がるということです。

昼間と夜間で働くのとでは貰うことができる賃金が異なります。

夜勤する方が給料が高くなりますので収入の底上げにもなります。

また、夜勤の場合は17時から翌朝の9時までが勤務時間になることが多いですが、その9時以降と次の日が休みなりますので、2連休のように過ごすことができるのも意外なメリットです。

そのため、夜勤がある日はしっかりと仮眠を取っておけば夜勤を有効利用することができます。

デメリットも考えようによってはメリットになることもあるということです。

勉強嫌いや肉体労働ができないと大変です

他のデメリットとしては、勉強嫌いの人には厳しい業界というものもあります。

実は介護職というのは資格社会なのです。

勉強して資格を取得していけば給料も上がりますし、しかるべき役職に就くこともできますが、勉強嫌いな人はその2つを期待することができません。

給料もなかなかアップしませんし、就業年数だけ多くても自動的に役職に就くことができるわけでもありません。

勉強嫌いな人や介護資格に興味を持てない人には向かないかもしれません。

腰痛持ちや持病持ちの人は要注意

また、肉体労働がある程度できないと厳しいという意見もあります。

腰痛持ちであったり、体力がまったくない人には、たとえば、車イスやベッドへの移動介助というものができません。

もちろん、他の介護職員と協力してサポートすることになりますが、軽度の肉体労働ができないと厳しいことには変わりありません。

転職する前にある程度体力を身に付けておくといいでしょう。

まとめ

サラリーマンから介護職に転職するときには、良かったことと悪かったことの両方があります。

これはどんな業界や職種に転職してもあることですが、介護職に特徴的なものといえば給料が安定していることや、将来的な安心感があることや、資格を取得していけばキャリアアップの道が開けるなどでしょう。

これは良かったことですが、その反対に悪かったことと言えば、夜勤をすることで生活が不規則になったり、ある程度の肉体労働ができなければ介助ができなくて厳しいといったものが多いです。

ただし、他の職種に比べればそこまでデメリットが多いわけではなく、むしろ人によっては大きなメリットだと感じられるのではないでしょうか。