他の業界から介護職で働くのを目指して転職した人は、しばしば失敗したと感じて再度転職することがあります。
ありがちな7つの失敗事例について確認して、自分が介護職に転職するときに同じ過ちをしないように気をつけましょう。
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目次
給料が低いことに後から気づいた
介護職へ転職して後悔した事例として多いのが、実際に働いてみると手取りの給料が低いことです。
他の業界から介護業界に転職すると給与が少ないことがよくありますが、大した差ではないだろうと考えたり、手当がたくさん付くから基本給が低くても大丈夫だと信じたりする傾向があります。
しかし、実際に手取りを見てみると、必死に働いた割には少ないという印象を受けてしまいがちです。
現場によっては残業代がちゃんと出ていなかったり、ボーナスが出る予定だったのが実際にはほとんど出ていなかったりすることも珍しくありません。
未経験だと手当がつかないから給与は低めに
また、介護業界で働くのが未経験で関連する資格も持っていないという場合には、給与が低めになりやすいため、転職して後悔してしまうことが多くなります。
結果として介護職員初任者研修などを受けてキャリアアップを行い、再度の転職をして給与を上げるという方針を選ぶ人が増えているのが現状です。
後悔してしまわずに前向きに給料を増やそうと考えることが重要になっています。
体力的な要求の大きさを誤解していた
介護の仕事は女性が大勢働いているから、体力的な要求はあまり大きくはないだろうと考えて転職し、現場での体力的な負担の大きさに苛まれてしまうという失敗事例があります。
介護の仕事のイメージとして高齢者を抱えて車椅子に乗せたり、抱き起こしたりする作業があるということは知っていても、かなり重い身体を持ち上げなければならないということが理解できていなかったということが多いのです。
一日中立ち仕事は辛い
また、ほとんど全てが立ち仕事になるので、一日中働いていると足腰にもそれなりの負担がかかります。
現場によっては補助に使えるリフトなどを用意していて、体力的な負担を軽減するようになってきていますが、必ずしもすべての介護施設でそのような設備が整っているわけではなく、依然として体力的な負担が多い現場なのは確かです。
体力仕事に従事する覚悟ができていなくて楽だと思い込んでしまっていたのが、後悔につながっています。
家事のスキルの必要性を甘く見ていた
介護の求人を探していると経験不要というものが多数見受けられます。
特に何もやったことがなくても大丈夫だと転職してみると、家事のスキルが必要だったと実感して後悔するという事例も少なくありません。
ヘルパーとして働いていると料理や洗濯、掃除などに従事することが多いため、家事を一通りできる能力が求められるのは確かです。
時間をうまく使っていくつもの家事をこなしていく手際良さも求められることから、普段から家事をテキパキとこなしている人ほど現場で活躍できます。
主婦層が働き手として多い影響で、家事はできて当然と考えられてしまっている現場も少なくありません。
それまであまり家事をした経験がなかった人が、介護職へ転職すると後悔する場合が多いです。
特に訪問介護では料理や洗濯などを任されることが多いため、家事スキルの要求が高くなっています。
需要が高いことから未経験者を募集している傾向が強いため、家事のスキルの必要性を知らずに業界外からの転職で訪問介護を選ぶこともよくあります。
そういった場合は、現場に慣れるのに苦労しているケースが増えているのが実情です。
夜勤の負担を軽視していた
介護施設ではしばしば夜勤がありますが、月に数回だけだから大したことはないだろうと高をくくって介護職に転職して後悔する人もいます。
経験をしたことがない人には、夜勤による体力的あるいは精神的な負担がどの程度かが想像できていないことがよくあるのが問題点です。
夜勤が辛いとはよく言われていても、夜更かしが得意な人は夜勤の負担を軽視してしまう傾向があります。
睡眠リズムが狂ってしまうなどの負担があるからこそ、手当を出したり翌日を休みにしたりしているのが一般的です。
夜勤のある現場で働くときには覚悟が必要であり、不安がある場合には夜勤のない職場を選んで介護職へ転職することが重要になります。
夜勤だけでなく早番や遅番などもあって働く時間が不規則になる職場もあるので、転職の際には注意しなければなりません。
勤務時間が書面上と実質とで異なった
勤務条件を見てみるとワークライフバランスを取りやすくて良いと考え、転職先の介護施設として選んだというときに、書面上と実質とが異なっていて後悔したという事例もあります。
書面上では土日は休みと記載されていても、実際には月に一日だけ土曜日が休みだったと採用されてから通知されるのは珍しいことではありません。
残業なしという記述があっても、サービス残業で余計に働かなければならないという場合もあります。
また、シフト制で労働時間が定められていても、実際にはそれよりもたくさんシフトを入れなければならない状況になっている職場も多いのが現状です。
このような勤務時間の実情をよく理解した上で転職しなかったために、思っていた以上に働かなければならなくなって後悔してしまったという事例は少なくありません。
女性の多い職場に馴染めなかった
介護施設では女性が8割以上を占めているのが一般的であり、他の業界とは男女の構成比が大きく異なります。
女性の多い職場に独特の雰囲気があり、それに馴染めずに後悔したという人も少なくありません。
女性同士のネットワークの中に、男性が転職してくると入り込みにくいというのはよくあることです。
男性と女性とでは人に対する気の回し方にも違いがあるので、現場での習慣に慣れるのに時間がかかってしまう傾向があります。
男性がうまく馴染んでいくためには、現場で体力があって頼りがいのある男性が求められていることを自覚し、第一印象でまず頼りになる姿を見せることが重要です。
女性の場合でも第一印象が大切になります。
あまり好ましい人だと思ってもらえなくて、馴染めずに苦労するというケースはあります。
最初の時点で職場での居場所を作るのに失敗してしまい、再度転職したという事例は多いので気をつけなければなりません。
仕事内容が自分には合わなかった
介護業界ではこのような仕事をしているだろうと想像して業界入りを果たしてみたものの、実際に仕事に従事してみたら自分には合わなかったというのもよくある失敗事例です。
介護の仕事に対するイメージの持ち方は人それぞれですが、職場見学をしてみると様子がよくわかります。
実際に自分の親が介護施設を利用した経験がある人でないと、現場で何が行われているかを知る機会はあまりないのは確かです。
現場にいる介護職が介護サービスを提供している様子を見せてもらい、その舞台裏でどのようなミーティングをしているかについても見学させてもらえると仕事内容がよく理解できます。
また、職種にも様々なものがあるので、興味のある仕事が見つかった場合には、資格の取得を通して専門的に従事できるようにすることを考えることも大切です。
後悔しないように情報を集めて転職先を決めるのが大切
介護職に転職して後悔してしまう事例は少なくありません。
給料や勤務時間などの実態を予めよく調べた上で、現場に出てから実態が違ったという状況にならないようにすることが肝心です。
介護職では全般的に人材不足に悩まされている影響で、書面上の内容と現場での実情に差があることは少なくありません。
また、求人情報からは直接理解することが難しい仕事内容や現場の雰囲気については、介護施設の職場見学に参加してみると様子がわかります。
介護業界への転職を目指すときには、事前調査が大切なのでできる限り多くの情報源を活用して周到な準備をしましょう。