楽に働ける介護施設・事業所の見分け方

ガッツポーズする介護職員

「介護職って地獄のようにきついんでしょ?」

と固定観念を持っているあなた。

中には「毎日すごく楽!」「介護に転職してよかった」と思いながら、働いている人がいるのをご存知ですか?

確かに深刻な人手不足と過酷な業務内容から、地獄と化している施設や事業所も多いですが、楽に働くことができる介護施設もたくさんあるのです。

そこで今回は楽に働くことができる介護施設・事業所の見分け方をご紹介!

介護職に転職するしかないけど続けられるか不安…という方は、ぜひ参考にしてくださいね!

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職員の多い介護施設・事業所は休みやすい

転職する際にまずチェックすべきは職員の数です。

職員の多い介護施設・事業所は、シフトの融通が利きやすく、病欠や有給が取りやすいからです。

介護施設はどこも人手が足りないというイメージを持っている方もいますが、統計的に見ても人手不足と悩んでいる介護施設は、全体の20%以下しかありません。

※訪問介護では35%~40%の事業所が人手不足に悩んでいます。

もちろん求人を出しているので、現状では人手が足りていないケースが多いのですが、探してみれば人手に余裕のある事業所はいくつも見つけることができます。

介護の転職サイトなどでは専門のコンサルタントがついているので、要望を伝えて人手が足りている事業所・施設を紹介してもらうといいでしょう。

夜勤も人数が多いと仮眠が取れてかなり楽

人手が足りている事業所であれば、ただ休みが取れるだけでなく、夜勤でも仮眠が取れるので非常に楽になります。

一般的に夜勤の場合、2時間程度は仮眠の時間が用意されていますが、人手が足りていなければ睡眠時間もろくに確保することはできません。

コール対応があれば一睡もできないまま朝を迎えることも珍しくありません。

そのため入居型の介護施設で働こうと考えている方は、まず職員の人数が足りているかどうか確認するようにしましょう。

利用者の要介護度が低いと業務が楽

利用者・入居者の要介護度は、業務のきつさに直結します。

要介護度が低い利用者の多い介護施設であれば、職員が行う介護業務はほとんどありません。

入浴介助でも着替えの手伝いをする程度で、自力で排せつできる利用者であれば、一切汚れ仕事もありません。

また意思疎通も問題なく取れるので、働いていてストレスを感じることもありません。

たとえば後天的な事故で体の一部を失った障害者の方などは、本当に補助する程度の介護業務しか行うことがないので、働いていて楽だと答える人が多いです。

利用者の要介護度などは求人情報にあまり記載されていないので、実際に施設へ見学に行き、確認してみるといいでしょう。

デイケアセンターは楽だけど給料が低い

入居型の介護施設と比べて、日中だけ利用者が通うデイケアセンターは負担が軽いです。

ベッドへの移動や入浴介助を行う回数も少ないので、肉体的な負担はかなり軽いと考えていいでしょう。

しかし夜勤がない分、手当が支給されないので、給料はどうしても低くなってしまいます。

お金よりも無理なく続けられる仕事がいいという方におすすめの仕事といえます。

訪問介護は利用者によってかなり楽

訪問介護も日中だけの業務なので、利用者によっては非常に楽な仕事といえます。

要介護度の低い方や、人当たりの良い利用者であれば、ストレスなく働くことができるでしょう。

しかし要介護度の高い方や、人当たりのきつい利用者にあたってしまった場合、一人ですべて対応しなければならないので、業務は過酷です。

そのため人によって楽と感じる方や、きついと感じる方に分かれる働き方なのです。

障害者就労支援施設は仕事がないほど楽すぎる

後天的な事故や病気で四肢の一部を失った方などが働く、「障害者就労支援施設」は介護施設の中でも最も楽なところと言われています。

働きやすい環境を用意することが主な仕事となるので、生活の補助程度の介護で済むことが多いからです。

入浴・食事・排泄も自力で行うことができる利用者も多いので、暇な時間が多いと嘆く職員もいるぐらいです。

しかし障害者就労支援施設は業務が楽なぶん、離職率が低く、なかなか求人が出てきません。

そのため求人情報を見つけたときには、すぐに応募することをおすすめします。

夜勤専属は慣れると天国?

自分の時間を確保しながらお金を稼ぎたいのであれば、夜勤専属の介護職になるのもおすすめです。

基本的に夜勤のシフトに入った翌日は休みとなるので、夜勤に一度入れば実質的に2連休を確保することができます。

また夜勤では手当も支給されるので、日中働くよりも効率よくお金を稼ぐことができます。

夜勤は基本的にコール対応がなければ、特にやることもなく、待機しているあいだは自由に過ごすことができます。

待機時間中にパソコンを使って副業する方も少なくありません。

介護職は労働時間が長そうだから嫌だと思っている方は、夜勤専属という働き方も検討してみてもいいでしょう。

地獄のようにきついのは一部の施設と事業所だけ

もちろん介護業界の中には、地獄のような環境で働いている方もたくさんいます。

しかし全体的に見れば、体や心を壊すような過酷な環境で働いているのはごく一部の人たちだけなのです。

ネットやSNSの発展により、介護職はきついという情報が広まっていますが、すべての介護職が辛い思いをしているわけではないと知っておきましょう。

これから介護職への転職を考えている方は、ぜひこの記事を参考にして、無理なく働ける環境を探してみてください。

また未経験から介護職への転職を考えている方は、こちらの記事も参考にしてください。

未経験者から介護職へ転職するコツと覚悟しておくべき注意点