「介護職は給料が安い」という噂に騙されていませんか?
実はホワイト企業を選べば努力次第で昇給や昇進できるため、年収がアップする可能性があります。
介護職は一般的な企業以上に基本給の決め方が施設ごとに異なるので、今回紹介する情報を参考にしてください。
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目次
転職時の基本給の決め方
そもそも給料は基本給・諸手当・賞与など、さまざまな要素があります。
諸手当は交通費や役職手当など、賞与はボーナスのことを意味します。
基本給は年齢や職歴に応じて決められる、賃金の基礎部分です。
諸手当や賞与は基本給に基づいて金額が決まっているので、基本給は非常に重要なものであることが分かるでしょう。
例えば管理職に就いている人の月給が25万円だった場合、基本給は23万円で役所手当2万円が加えられているかもしれません。
月給と合わせて基本給をチェックすることで、本当に高賃金な施設を探すことができます。
転職した時の基本給はその人の能力を問わず一律になっているケースもありますが、前職や年齢を評価してくれる施設も多いです。
転職後の基本給を決める要素は?
年齢・学歴・介護職の経験以外には、
- 前職の給料
- 保有資格
- 職務経歴年数
といった部分が評価されます。
勿論、雇用形態も基本給を決める重要なポイントです。
主な雇用形態として正社員・契約社員・アルバイトの3種類が挙げられます。
契約社員やアルバイトは任される仕事が限られるので、正社員より基本給は安いです。
一方の正社員は責任のある仕事を任されるため、給料を重視する場合は正社員採用を目指すと良いでしょう。
施設によって基本給が違う?
介護職は施設によって利用者の傾向が違うので、基本給にも差が出て来ます。
そのため介護職へ転職する場合は、施設の種類を理解する必要があります。
まず、利用者が入居して、日常生活を送る入居型施設の種類や基本給は以下の通りです。
施設の種類 | 基本給 | 平均月給 |
---|---|---|
有料老人ホーム | 約14~25万円 | 平均約18.7万円 |
特別養護老人ホーム | 約12~23万円 | 平均約17.4万円 |
介護老人保健施設 | 約12~25万円 | 平均約17.1万円 |
介護療養型医療施設 | 約14~21万円 | 平均約16.3万円 |
ケアハウス | 約14~20万円 | 平均約17万円 |
グループホーム | 約14~25万円 | 平均約17.9万円 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 約14~21万円 | 平均約18.8万円 |
「有料老人ホーム」は高齢者が安心して暮らせるようにデザインされた施設で、利用料を支払えば入居できる施設です。実は有料老人ホームには、
- 介護型
- 住宅型
- 健康型
の3種類があります。
介護型は利用料金内で職員の介護サービスを受けられるので、余分な費用がかかりません。
住宅型は介護が必要になると外部のサービスと契約する必要があり、住居空間だけを提供する施設です。
最後の健康型は自立している人が「1人で生活するのが不安」などの理由で一時的に入居し、介護が必要になったら退去します。
数ある介護職の中でも特に基本給が高い有料老人ホームは利用料金が高く、利益を上げやすいです。
利用者は金銭を負担しているため、職員にはそれなりの知識や技術が求められます。
特に介護型は施設管理と入居者のサポートを全面的に行うので、基本給が高い傾向にあります。
特別養護老人ホームは要介護レベルが高い
「特別養護老人ホーム」は要介護レベル3以上の人だけ入居できることが特徴です。
有料老人ホームに比べて利用者の金銭的負担が少なく、希望すれば最期まで施設で暮らすことができます。
最期を看取るためには技術だけではなく他人を思いやる心が必要なので、基本給が高く設定されています。
介護老人保健施設はリハビリが目的
「介護老人保健施設」は日常生活のサポートをする有料老人ホームや特別養護老人ホームと違って、リハビリを主な目的とする施設です。
病気や怪我で一時的に体に不具合が生じた人が入居して、3ヶ月を目安に治療を行っていきます。
介護以外に医療に関する知識を持っていれば、基本給がアップするかもしれません。
体の一部分に不具合が生じているものの自立している人が多いため、基本給が約17.1万円になっています。
介護療養型医療施設は医療関係の知識があれば基本給アップの可能性
「介護療養型医療施設」は要介護レベルが高い・寝たきり状態・重い認知症を患っているなど病状が安定しているものの、長期の治療が必要な人が入居しています。
実は入居者の病状が重いとできるだけ体を動かさないように食事や排泄を済ませるため、それほど体力が求められません。
ただし、医療に関する優れた知識があれば、基本給を高く設定して貰える可能性があります。
ケアハウスはグループハウスより基本給は低め
「ケアハウス」は60歳以上で身寄りがなく、日常生活を送ることに不安を感じている人が入居しています。
「グループホーム」は認知症患者が少人数で集団生活を送っている施設です。
ケアハウスは自立している人が多く職員の負担が少ないので、基本給は低めです。
認知症患者は一般的な高齢者とは違った配慮が必要となり、グループホームの基本給が高くなっています。
サービス付き高齢者向け住宅の基本給は高め
「サービス付き高齢者向け住宅」は老人ホームの不足を補うために整備されています。
バリアフリー設備が整っているアパートやマンションと考えれば分かりやすいでしょう。
利用者から要望があった時に在籍している職員が対応するシステムで、基本的には少人数体制となり1人1人の力量が求められます。
そのため基本給は入居型の介護施設の中で最も高いです。
入居型以外の介護施設は?
入居型以外には
- デイサービス(デイケア):約13~26万円、平均約18万円
- 訪問介護:約14~23万円、平均約18.6万円
などの種類があります。
「デイサービス」は利用者が一定時間だけ施設に通って、介護や機能訓練サービスを受ける施設です。
介護老人保健施設のように機能回復を重視している場合は「デイケア」と呼ばれます。
少人数制で職員の技術が問われるものの、利用者の要介護レベルがそれほど高くないことから安過ぎず高過ぎない基本給が設定されています。
「訪問介護」は職員が利用者の自宅に出向いて介護や機能訓練を行うことが特徴です。
1~3人程度のスタッフでサービスを提供するため、優れた知識と技術が求められます。
ちなみに、訪問介護に関しては資格を取得していることが採用される必須条件となります。
1人で自宅に出向くことも多いので、その能力に見合った基本給が実現していると言えるでしょう。
資格を取得すれば、収入がアップする!
基本給は保有資格によって変動するため、積極的に資格を取得することが大切です。
まず、「介護職初任者研修」は転職前後で取得を求められるケースが多くなっています。
さらに高い技術を身に付けたい人のために、「実務者研修」という資格も用意されています。
資格を取得すると3000円~1万円程度の手当が基本給に追加されるかもしれません。
手当の金額は施設によって異なるため、転職時は基本給と併せてチェックしてください。
特に
- 社会福祉士
- 介護福祉士
- ケアマネージャー
といった取得するのが難しい資格は、収入が大幅にアップする可能性が高いです。
「たかが3000円~1万円」と思うかもしれませんが、12ヶ月で考えると36000円~12万円の差が生まれます。
昇進しやすい施設を選ぶ?介護職で収入をアップさせる秘訣
介護職は一般職員からフロアリーダー・施設の主任者・管理職など、昇進できるチャンスが豊富に存在します。
昇進すれば基本給が大幅にアップするため、転職する時に昇進しやすい施設を選ぶことが大切です。
職員の人数が少ない施設は競争相手が少なく、努力次第ではスピーディーに昇進できる可能性があります。
逆に職員が多い施設はフロアリーダーや主任者の人数が多いため、一定期間勤めていれば昇進できる確率が高いです。
企業を分析する時に社員の口コミやこれまでの昇進の傾向を事前にチェックすると、年収がアップしやすい施設を選べます。
楽さor給料!あなたが仕事に求めるものは何ですか?
介護施設はさまざまな種類があり、比較的楽な仕事が多いのはケアハウス・グループホーム・デイサービス・訪問介護の4種類です。
給料が高いのは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅となります。
楽さと給料、どちらを重視するかによって施設の選び方は変わって来ます。
施設選びが分からない時は、介護職の求人だけを掲載している特化型転職サイトに登録するのが得策です。
転職サイトのスタッフが施設を訪れて情報を得ているため、基本給や昇進のしやすさまで教えてくれます。
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