高齢化社会が進む我が国日本。
2025年には団塊の世代の中心たちが75歳を迎え、要介護者の数は2200万人にまで膨れ上がると言われています。
それに対して必要な介護職員の数はなんと253万人、想定では38万人もの人手が不足するそうです。
※ちなみに想定通り介護職員が増えても、職員一人当たり10人の利用者を世話しなければなりません…。
2000年に介護保険制度が施行されて以降、介護業界では介護職の数を増やそうと様々な施策を行ってきましたが、未だに離職率は下がらず、人を増やしても、同じ分辞めていく状態が続いています。
それではなぜ介護職の人手不足が続いているのでしょうか。
今回は実際に3年前に介護職を辞めてしまった私が、介護業界の闇を紹介していこうと思います。
※本ページにはPRが含まれます。
目次
意外と給料や激務が原因で辞める人は少ない
介護職のイメージって、給料が低くて仕事がきついって思っている人がほとんどですよね?
はい、その通りです。
ただ働いている人のほとんどが、そんなこと承知のうえで介護職に就いてるんですよね。
もちろん中には全くの未経験で、入職して3日程度で逃げるように辞めていく人もいますが、仕事がきついから辞める人はそこまで多くないです。
そもそも施設によっては仕事の振り分けやシフトがうまく機能していて、あんまりきつくない現場もあります。(特に夜勤は超楽でした)
排泄物と老人の匂いに慣れてしまえば、引っ越し業者や宅配業者と負担はそんなに変わらないと思います。
またフリーターを続けられなくなった人や、元引きこもりの職員も多く、安い給料でも意外と我慢できる人たちばかりです。(借金は多いけど)
そんなわけで給料や仕事内容が原因で、介護職を辞めるって人は意外と少ないんです。
介護業界の癌…その名は「オバヘル」
離職の一番の原因は「オバヘル」からの攻撃に耐えられなくなるからです。
オバヘルとは”おばさんヘルパー”を略したもので、誰が言い始めたかは知りませんが、僕も入職してすぐに先輩の男性社員から「オバヘルには気をつけろ」とアドバイスを貰いました。
オバヘルはとにかく仕事をしません。
現場のリーダーがいないと、きつい仕事は全部後輩たちにやらせます。
また仕事の精度も引くぐらい低いです。
お尻の拭きも甘く、何人ものおじいちゃん・おばあちゃんのお尻をかぶれさせていました。
結局、見るに見かねた良心をもった正常な職員が、すべてフォローすることになり、だんだんと仕事が一人に集中するようになります。
とにかくオバヘルが2人以上いる現場は地獄です。
そして日本の介護現場では、90%以上の確率で悪性のオバヘルが存在しています。
ちなみに私にオバヘルの存在を教えてくれた先輩は、責任感が強く、オバヘルたちの攻撃にも耐え、文句ひとつ言わずに働いていましたが、ある日うつ病になって自殺してしまいました。
止まらないオバヘルの害悪
僕が働いていた施設では3匹のオバヘルがいました。
彼女たちは延々としゃべり続けます。
韓流ドラマ・最近流行りの若手俳優・そして職員と利用者の悪口。
休憩室で鉢合わせしようものなら、休憩時間が終わるまで無駄話に付き合わされてしまいます。
内容は死ぬほどつまらないので、適当に相槌を打つだけなのですが、それでもおしゃべりは絶対に止まりません。
さらには喋るだけでなく、ボディタッチもしてきます。
利用者の排せつ物を触るよりも、オバヘルに触れられる方が不快でした。
私は男なのでそこまでプライベートな質問はされませんでしたが、若い女性職員はオバヘルに囲まれて嬲り殺されていました。
オバヘルが原因で少なくとも10人の新人が辞めていきます。
1人のオバヘルが3人以上辞めさせていくとなれば、当然人手が増えるわけありません。
利用者から嫌われるオバヘル
手を抜いて介護をするオバヘルたちは、利用者の方たちからの評判もよくありません。
10年以上働いているオバヘルよりも、1年目の新人の方が手際よく介護業務をこなしていきます。
しかしオバヘルたちは自分たちが劣っていることを決して認めようとはしません。
そして利用者から嫌われていることも認めようとはしません。
オバヘルの中では看護師も介護士も同じ
オバヘルは異常にプライドが高いです。
多くの男性職員は自分の仕事が底辺であることを認めています。だから今さら不平不満を漏らすこともありません。
しかしオバヘルは介護士を看護師と同等レベルの仕事と考えており、やたらとプライドが高いのです。
Yahoo!知恵袋などで、「これから介護へ転職しようと思うんですけど…」なんて質問があれば、異常なほど質問者を叩く人いるでしょ?
「介護の仕事なめんな!そんな甘い気持ちじゃ続かない!利用者が可哀想!」
これを書き込んでるのはオバヘルです。実際に書き込んでいる姿を見たので間違いありません。
10年経ってもろくに仕事を覚えないオバヘルが、介護に転職しようとしてくれている人を袋たたきにしているのです。もう終わってるでしょ。
最も印象深かったオバヘルたちの悪行
介護の大切な仕事の一つにレクリエーションというものがあります。
運動機能の維持やボケ防止のために、利用者にゲームや運動をしてもらうやつです。
ただ私が働いていた施設では、オバヘルたちのゴリ押しによって、当時流行っていた韓国ドラマの演劇をやることになってしまいました。
利用者の多くは台本の内容を理解していません。認知症だから長い文章を覚えることができないのです。
しかしオバヘルは問答無用で利用者たちに役を振り分けていきます。
私は主人公である男性職員の執事役を任されました。利用者の方たちはセリフを覚えられないので、教えてあげる役目です。
そして劇が始まりました。
当然利用者たちは演劇をやりたくありません。そもそもセリフを覚えることもできません。
結局、私がほとんどのセリフを言って、利用者たちの手足を動かします。
物語のクライマックスでは主人公とヒロインが握手をする予定でしたが、オバヘルたちは「キ~ス!キ~ス!」とはやし立てます。原作ではここでキスするみたいです。
老人たちのキスを中年女性が煽るという構図はまさに地獄でした。
すると主役を務めていた男性利用者さんが突然泣き始めました。
何でこんなことをしなくてはならないのか、そしてなぜ韓国人の役をしなくてはならないのか。
感極まった利用者は持っていた杖や近くにあった椅子をオバヘルたちに投げつけました。
それに驚いた他の利用者たちも、ある者は泣き叫び、ある者は失禁し、ある者はその場を逃げようとして転倒していました。
施設が創立されて以来の大パニックとなり、誰が呼んだのか遠くからパトカーのサイレンが聞こえました。
私はその光景を見ながら、もうこの職場で働くことはできないと悟りました。
なぜオバヘルが生まれてしまうのか
ある程度田舎の中学校に通っている人なら分かると思いますが、授業中に騒ぐちょっとヤンキーの女子グループっていましたよね?
オバヘルってそのグループの中にいたブスの1人だと思うんです。
学もない、正社員の経験もない、そして外見もよくない。
そんな人たちが最後に流れ着くのが介護業界になっているんです。
思えば彼女たちの言動は、あの頃の女子たちと何も変わっていません。
机を叩きながらとにかく大声で笑い、拙い語彙で他人のことを叩きまくります。
だから僕は教育システムから変わらないと、介護業界の現状は変わらないと思っています。
そしてそんな日が訪れることは、絶対に来ないことも知っています。
介護業界はこれからも人手は増えません。お金を払わなければまともな介護を受けることは不可能です。
みなさんしっかりお金を貯めて、優良な介護施設で余生を過ごせるようにしてくださいね。
僕はもう手遅れっぽいなので、将来はオバヘルに看取られながら最期の時を迎えようと思います。