介護の仕事は体力が必要で、仕事もきついというイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?
一方、SEの仕事も残業が多く、体力面でもきつい仕事といわれています。
そこで、SEと介護の仕事について、また介護業界への転職について紹介していきます。
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目次
SE土方と介護の共通点
SEの仕事は、システムの設計や開発を手掛ける仕事です。
専門の知識や技術が必要な仕事ですが、末端で働く人にとっては、専門の技術者というよりも作業要員という扱いが多いという現状があります。
そのため、収入が増えることやキャリアアップの機会が乏しく、人材の入れ替わりが激しい業界でもあります。
そこで、不安定な労働条件で働く建設や土木業界の労働者である「土方」になぞらえ「SE土方」という表現がある程です。
SEと介護士は共通点が多い
一方、介護の仕事は体力的にも精神的にもきつい仕事で、3K(きつい、汚い、危険)といわれ、他の業種と比較すると収入も低い傾向があります。
離職率も高く、人手不足が慢性化しています。
つまり、SEと介護の仕事は、薄給で仕事がきついという共通点があります。
また、SEの仕事も、残業や呼び出しが多く体力的には厳しい仕事と言えます。
しかし、SEから介護職へ転職を考えた時に体力に関して不安な時は、福祉サービスや介護用品を扱う業者などでSEとして働くという方法もあります。
介護の仕事とは?
介護の仕事は3Kといわれ、おむつを交換したり食事や着替えの介助をしたりというイメージが大きいのではないでしょうか?
生活する上での世話は、確かに介護の仕事の中では大事なものです。
認知症などで介護認定を受けた人が入所する施設では、常に介護が必要で24時間のシフト制で介護職員が付き添います。
また、利用者が楽しめるようなレクリエーションを企画して行うことや、事務作業も仕事内容に含まれます。
介護は利用者の介助だけが仕事ではない
しかし、介護保険を利用して高齢者を介護する仕事は、単に介護が必要な高齢者の世話をするだけでなく、高齢者の自立を支援することにあります。
介護保険は、利用者が多様な保険医療や福祉サービスを選択して受けられる制度です。
介護が必要な人が自由にサービスを選択し、介護職は高齢者の自立を支援することが重要です。
介護の仕事は、高齢者がその人らしく生きていくために、生活の質を高める仕事といえます。
介護職へ転職するメリット
高齢化社会が深刻化している現代社会において、介護を必要とする高齢者が増えてきています。
自宅での介護には限界があり、介護施設をはじめ病院などの医療施設においても介護職のニーズが高まっています。
そのため、介護業界は転職する際にも求人が多く、未経験からでも比較的就職しやすいのがメリットです。
仕事を続けているうちに、資格を取得しキャリアアップしていけるのも介護業界の特徴です。
介護職にはやりがいが多い
また、高齢になると、食事や入浴、排せつなど、今まで当たり前にできていたことが自分で出来なくなってしまう場合があります。
日常生活での基本的なことができなくなってしまうことは、高齢者本人にとっても辛いことでしょう。
そうした時に手助けしてくれる人がいることは心強く、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられることは介護職のやりがいにも繋がります。
そして、介護職の人からのサポートがあることは、体力的にも精神的にも利用者の家族にとっても大きな支えになります。
介護職へ転職するデメリット
介護業界は給料面が他の業種に比べて低いことがデメリットのひとつです。
夜勤などで手当がついたとしても体力的に厳しいわりには、手当は少ないというところが多いのが現状です。
そのため、SEの仕事が給料が安いという理由で介護職への転職を考えている場合は、考え直した方が良いかもしれません。
腰や膝を痛めてしまうリスクがある
また、介護は若い人であれば利用者の車椅子への移動や入浴の介助などの身体介護も無理なくできますが、年齢が上がってくると気をつけていても、腰や膝を痛めてしまう人が多い仕事です。
ただし、腰や膝に負担の少ない介助法を学ぶことである程度は防ぐことができます。
利用者の中には認知症が進み暴言や暴力をふるおうとする人もいます。
また、利用者が他の施設へ移ったり亡くなったりするなど、精神的に辛い出来事も多いです。
上司や同僚と相談するなどをして気持ちの整理をつけていくことが必要になります。
SEから介護業界に転職するには?
介護の仕事を経験したことがあるというSEは少ないのではないでしょうか?
しかし、介護の仕事の経験や資格がなくても、介護業界へ転職することは可能です。
ただし、介護業界で働くには給料などの待遇面からも資格は取得した方が良いでしょう。
資格取得のためには費用が発生しますが、施設によっては人材育成に力をいれ費用を支援するところもあります。
転職を考えている時には、そういった支援制度の有無も踏まえて探すと良いでしょう。
未経験者は介護職員初任者研修がおすすめ
介護職として働く基本的な知識と技術を学ぶ「介護職員初任者研修」は、未経験からでも受講でき介護をする上では必要な研修です。
通信で学ぶこともできるため働きながら受講することも可能です。
実務者研修はワンランク上の資格
その他にも、未経験でも受講できるものに「実務者研修」もあります。
「実務者研修」は国家資格である「介護福祉士」を取得するために必要な資格で、たん吸引などの医療的なケアも習得できます。
介護福祉士を取れば一流の介護職
「介護福祉士」は年一回試験が行われる国家資格です。
介護福祉士を受験するためには介護福祉士を養成する学校を卒業しているか、実務者研修を修了して実務経験が3年以上などの条件があります。
介護福祉士の資格を持っていると、管理職になることも可能ですし仕事の幅が広がります。
介護業界で仕事をしていくなら目指したい資格です。
また、介護の現場ではチーム体制で仕事をすることが多いですが、職場の人間関係が悪いと仕事にも影響を及ぼします。
職場見学や一日体験を行う施設も多いので、気になる施設がある時には一度見学に行ってみることをおすすめします。
転職エージェントを利用する
SEから介護業界への転職として、介護職としてではなくSEとして介護業界で働くという方法もあります。
しかし、そういった求人を自分で見つけるのは難しいものです。
そこで、自分が希望する条件に合う転職先を見つける方法に、転職エージェントを利用する方法があります。
介護業界に特化した転職エージェントでは、介護施設が求める人材と求職者をマッチングさせる会社が運営しているので、登録すると納得のいく就職までのサポートをしてくれます。
通常の求人情報を見ただけではわからない施設の内情を知っていることが多く、就職の際に気になることを相談できる体制が整っています。
転職エージェントでは、施設への見学や履歴書の書き方や面接のアドバイスをはじめ、資格取得のサポートなども行っているので、他業種からの転職の際にはメリットが大きいものです。
自分の希望する勤務時間など条件を登録すると、希望にあった施設を紹介してくれます。
給料などの待遇面は自分で交渉することは難しいものですが、転職エージェントが施設との交渉をしてくれるので安心です。
介護業界は、高齢者のお世話をすることがメインの老人ホームなどだけではなく、障がい者や障がい児のための施設など働く場所はたくさんあります。
高齢者の介護でも、特養など夜勤のある施設から、デイサービスや訪問介護など夜勤のない仕事まで様々な形態があり、仕事内容も違ってきます。
そのため、自分がどんな仕事をしたいのかを考えてみる必要があります。
それでも、自分にはどんな施設が合っているのかわからないという時にも、転職エージェントではプロのコンサルタントが相談に乗ってくれます。
まとめ
SEから介護職へ転職することは、今までと全く違う環境の中で働くことになりギャップも大きいです。
介護の現場では「きつい、汚い、危険」という労働環境といわれますが、高齢者や障がい者の介護を通じて介護の在り方を追求する人やスキルアップ、キャリアアップに励む人も多く見られます。
介護の仕事は利用者の増加で、ますます需要が高まっています。
3Kといわれるイメージから敬遠されることもある介護の仕事は、人と関わり感謝される仕事でもあり、やりがいのある仕事に転職したいと考えている方は介護業界への転職を検討してみてはいかがでしょうか?