介護職は女性が多く働く職場というイメージがありますが、最近では男性の職員も見かけるようになりました。
利用者の増加などで、施設側でも男性職員の求人が増加しています。
そのような背景もあり、介護業界へ転職を検討している男性も増えてきています。
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目次
介護業界で男性職員の需要が高い理由
介護は女性がメインで働く仕事と思われがちですが、実際には男性の介護職員の需要が大いにあります。
介護施設で働く職員が腰に持病を抱えている人が多いということを聞いたことがありませんか?
介護施設には、自分で食事ができたりトイレに行くことができたりする自分で動ける利用者だけではなく、寝たきりなどの症状の重い利用者もいます。
施設内では車椅子への移動やおむつ交換、入浴など、また、利用者の送迎でバスや車に乗り降りする際には、女性の力では大変なことも多く筋力のある男性の力が必要です。
また、利用者が暴れるなどの状況などでも、男性職員が頼りになります。
介護の仕事は力仕事といわれることがありますが、そういった観点からも男性の介護職員は必要です。
介護業界で男性が働く施設側のメリット
介護の現場で、男性職員が加わると施設内の雰囲気が変わることがあります。
職員もそうですが、介護施設では利用者も女性が多い傾向があり、男性の職員がいると女性利用者がイキイキするようなケースがあります。
また、女性の職員の言うことは聞かない利用者が、男性の職員が言うことは聞くという例もあります。
利用者とのトラブルなどは男性職員が前面に出るとスムーズに話し合えることもあり、仕事を円滑にする上でも男性職員の存在は大きいものです。
職場の中でも、女性ばかりだと派閥が生じたり人間関係のトラブルが起こったりしがちです。
しかし、そんな時に職場内の風通しを良くし場が和む存在として男性職員が活躍します。
介護業界で働くメリット
介護業界へ転職するメリットの一つに就職しやすいということがあります。
介護業界は慢性的な人手不足といわれています。
現代の高齢化社会において需要が高く利用者も増加しているため、未経験や無資格であっても介護業界へ就職することは難しいことではありません。
また、夜勤や日勤などシフト制を取るところも多く、働き方が選べる施設が多くあるのも魅力です。
運営する企業によりますが、正社員になっても転勤が少なく、資格取得のための支援がありキャリアアップを図れることもメリットです。
さらに、管理者などの運営側の人材も不足しているため、経験が少なくても管理職などの地位を狙うことも可能です。
未経験で介護業界に転職するには?
介護業界は未経験でも転職することは容易ですが、その場合は給料が他の職業と比べると低い傾向があります。
しかし、介護業界は経験を積むことや資格を取得することで、キャリアアップしていくことができる業界です。
介護の基礎知識や実技を学ぶ「介護職員初任者研修」や、たん吸引などの医療ケアも習得できる「実務者研修」などは、経験や資格がなくても取得できる資格です。
職員の育成に力をいれている業者であれば、働きながら資格を取得していくことも可能です。
また、ケアマネージャーや国家資格である「介護福祉士」は、介護業界で働く上で目指したい資格になります。
資格を取得することで、仕事の選択肢の幅も広がるでしょう。
事業所長や独立する将来もある
介護事業者が事業を展開する際には、事業所を任せられる可能性もあります。
さらに、介護業界では独立して事業を起こすこともできます。
介護の現場で働いた経験や知識を活かして、福祉用具の相談員や介護タクシーなどで開業するケースもあり、将来は起業することも視野にいれても良いでしょう。他
にも、介護の仕事は利用者とのコミュニケーションも大事ですし、書類の作成や手続き等の事務作業も多いものです。
そのため、前職が介護でなくても、パソコンのスキルなどあらゆるものが活かせる職場といえます。
転職エージェントを利用する
気になる施設がある時には、一度見学に行く事をおすすめします。
大抵の施設では見学が可能です。
その際に、自分が働く時に気になる給料のことや勤務時間、休日のことなどを尋ねてみると良いでしょう。
また、転職先を探す時に最近では介護業界に特化した転職エージェントを利用する方法もあります。自分が希望する条件の職場を探してきてくれるのです。
転職エージェントは、就職を希望する依頼者からではなく、求人を行う企業からの成功報酬で成り立っているため、無料で利用することができます。
また、希望条件に合った職場を探すだけでなく、待遇面での交渉や履歴書の書き方、面接のアドバイスなども行っているので、転職に不安のある方におすすめのサービスです。
転職後に事前に提示された勤務体制などが違っていたなどという場合でも、事業所と交渉してくれたり、面接に同行するなどのサービスを行っている場合もあるので、自分に合った転職エージェントを選びましょう。
転職エージェントの中には、採用されるとお祝い金が支給するところもあります。
お祝い金は、転職エージェントが得られる報酬の一部を利用者に還元しているもので、転職時にお金が必要な人にはおすすめです。
登録する時もスマホで簡単にできるので転職先が見つからない時には利用してみても良いでしょう。
もちろん、紹介されても条件が合わない時には断ってかまいません。
良い事業所の選び方
介護の仕事はデイサービスや訪問介護などの日中の仕事もありますが、施設ではシフト制で夜勤などもあります。
その中でサービス残業が横行しているような事業所は避けた方が賢明です。
無駄な残業のない職場環境が整った施設を選ぶことが大切です。
また、介護業界は離職率が高いことが知られています。
その理由のひとつが、慢性的な人手不足によって新人の教育にかける時間がとれないためといわれています。
新人は先輩職員の仕事を見ながら学ぶことになりますが、それでは未経験の新人は間違ったケアで覚えてしまったり、判断を誤ったりする可能性もあります。
職員の教育制度や研修制度が整っている事業所であれば、介護スキルも上達し適切な対応をとることができるので重要です。
給与や待遇条件はしっかり確認しよう
さらに、仕事をしていくうえで、「業務内容が良ければ働きやすいか?」といえば、それだけではありません。
仕事の内容が楽であったとしても、給料や有休の取りやすさなどの待遇面が良くなければ働きやすい環境とはいえません。
給料や賞与などは見学時や面接時にしっかり確認しておきましょう。
また、最近では男性も産休や育休を取得することが推奨されていますが、そういった制度が整っていて利用しやすい環境であるかも、転職先を決めるうえで注目したい点です。
働きやすい施設かどうかを判断するポイントに、その施設で働いている職員の勤続年数の長さがあります。
離職率の高い介護業界の中で、勤続年数が長い職員が大勢いることは働きやすい施設だといえます。
ただし、そのような施設は欠員が出にくいため、求人があまり出てこない傾向があります。
まとめ
介護業界は、男性の働く数がまだ少ない業界です。
しかし、介護業界での男性職員の需要は高まっています。
介護の現場での仕事が上手くいっても職場内の人間関係や給料などの待遇面で、女性職員とはまた違った悩みも多いものです。
男性が介護業界で働くメリットを活かして、活躍できる場を探していくことが介護業界で長く働くためのコツになります。
慣れない仕事は、初めは辛いことも多いかもしれません。
ただ、介護の世界はやりがいや誇りを感じることができる業界です。
男性職員は介護の現場では貴重な存在です。
介護に関心のある男性は、介護業界で働くことに挑戦してみてはいかがでしょうか?