介護の仕事は「きつい」と世間一般的に言われています。
しかし、その全てが真実ではなく、中にはきつくないアルバイトや仕事も存在します。
理由は仕事内容によって、きつさが変わってくるからです。
どのような仕事(アルバイト)があるかまずは知るところから始めましょう。
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目次
介護の仕事をするなら、最初はアルバイトから入るのも良し
介護のアルバイトはきついかどうかということですが、仕事自体は確かに「きつい」部分もあります。
ですので、これから介護業界を目指すという方は、最初はアルバイトから入って、実際に働いてみてその仕事を続けていけそうか、きつくないかを体で体験してみるのが良い方法です。
アルバイトなら、正社員として入るのに比べ、ずっと簡単に採用してもらえますし、介護業界全体で人手不足な側面もありますので比較的働きやすくなっています。
求人情報も、介護系の仕事はヘルパーや介護施設のスタッフなど種類も豊富です。
働けば、求人情報に書かれていない、施設の雰囲気なども見えてきます。
介護のアルバイトの仕事内容はどのようなものがあるか
介護は仕事内容により「きつさ」が違います。
例えば、介護のアルバイトでは主に、介護施設での高齢者の見守り、高齢者の身体介助、高齢者の生活援助、介護施設や居宅の掃除などが一般的です。
この中でも特に”初心者の方にとって”きつい部分が「高齢者の身体介助」です。
体格の小さい高齢者の方なら、介助をするときにそれほど力も必要ありませんが、高身長の男性入居者や、体格の良い高齢者の場合、身体介助をするときにある程度力は必要となってきます。
身体介助の例としては、麻痺を持っている高齢者の移乗介助があります。
ベッドから車いす、車いすから椅子へ移動してもらうときに、片麻痺や全麻痺の高齢者の場合、自身の力で支えなければいけなくなります。
そのため、慣れていない介護初心者の方は苦労をすることが多いのです。
慣れてくれば、身体介助の時に無理な力を入れずにできるようになりますが、慣れるまでが大変となっています。
身体的負担の軽い仕事もある
一方、高齢者の見守り、高齢者の生活援助は比較的介護の仕事の中でも楽な仕事となってきます。
見守りは介護施設等で高齢者のそばに居て、高齢者とお話をしながら、危ないことが起きないように見守る仕事です。
介護施設ではそんな見守りのアルバイトを募集しているところもあり、重要な仕事とされています。
正社員が高齢者の排泄介助に入っている最中に、フロアで認知症高齢者が思いもよらぬ行動をとって、けがをしたりトラブルが起きたりすることは珍しくありません。
しかし、見守りをしてくれるアルバイトがいるだけで、社員の人は安心して自分の仕事に取り組むことができます。
大抵は施設の掃除や見守りなどの雑用としてアルバイトを募集しているところが多いですが、見守り要員の仕事だけ見れば、非常に楽なアルバイトとなります。
主婦の方には生活援助がおすすめ
そして、生活援助については、主婦の方なら非常に容易くできることばかりです。
なぜなら、生活援助は主婦の方が普段行っている家事がそのままアルバイト、仕事になってくるからです。
ヘルパーのアルバイトをされる方は、そんな生活援助を行う仕事が増えてきます。
仕事の例をあげると「料理・家事・洗濯」が生活援助にあたります。
専門的な知識がなくても、家事くらいは大抵の方ができますので、アルバイト内容としては簡単な部類に入ってきます。
施設介護のアルバイトは正社員より簡単?その理由とは
介護の仕事は非常に責任の重たい仕事です。
高齢者の健康、はては命まで預かっている仕事ですので、軽い気持ちで出来ません。
介護の仕事をするときには常に責任が伴ってきます。
そして、その責任は現場のアルバイトよりもずっと正社員のほうが重くなります。
基本的にはアルバイトが責任の重たい仕事を任されることは少ないです。
介護施設や介護サービス事業者も、アルバイトに大変な仕事を任せると、そこでトラブルになったときに責任が取れなくなりますので、正社員と比べるとアルバイトの仕事は簡単なものを任される傾向となっています。
介護の仕事は楽しさがきつさを和らげてくれるのもポイント
また、介護のアルバイトは、仕事の楽しさが「きつさ」を和らげてくれる側面もあります。
高齢者が好きな方にとっては、高齢者の介護やお世話、コミュニケーションをするだけでも楽しいものです。
さらに、施設介助の場合はレクリエーションが日常的に入ることもあり、そこで高齢者と楽しくゲームをすることもできます。
きついことがあったとしても、それ以上に「楽しいこと」がいっぱいあれば、きつさも忘れてしまうでしょう。
高齢者の介助をした後に「ありがとう」と感謝されれば、楽しさのほかにもやりがいを感じられることもあります。
楽しさややりがいがあれば、きつさも感じにくくなります。
きつさを減らしたい方は短時間でできるアルバイト
ちなみに、介護のアルバイトは短時間で出来る仕事内容も多いです。
ヘルパーなどはそんなアルバイトの代表格となっています。フルタイムで働かなくても、一日数時間だけ働けばOKという求人もあり、そのような短時間で終わる仕事ならきつさも減ります。
介護のアルバイトに応募しようと思っている方は、そんな短時間で終わるアルバイト求人も見ていきましょう。
また、短い時間で働ける求人もあるので、主婦や学生さんなどにも都合の良いアルバイトとなっています。
特に主婦の方がヘルパーとして活躍していて、年齢も40代、50代の方が現役で活躍しています。
アルバイトをしておけば転職が有利になることも
介護業界は実務経験がよく求められる業界な為、アルバイトをした経験は、後々転職の際にも有利になってくることもあります。
例えば、介護施設に介護士として就職したい方は、介護施設でアルバイトをしておくだけでも評価されることがあります。
アルバイトでもヘルパーなどの資格を持ち、長年やっていれば介護スキルは上達していきますし、仕事の流れも把握できます。
また、あらかじめ業界の仕事内容を把握しておけば、まったく未経験で入った方よりも、仕事も覚えやすくなります。
将来的に役立つ知識やスキルを身に着けるためにもアルバイトは有効です。
アルバイトから正規職員になれることも
また、アルバイトから正社員になれる事もあるので、いきなり正社員への転職ができなかった方は、正規職員採用も行っている求人に応募しましょう。
アルバイトをしていて、そのまま正社員になれたら儲けものですし、仮に正規職員として採用してもらえなくてもアルバイトでの経験を生かして転職ができます。
何もしないよりも、正規職員として働くチャンスは生まれます。
高校生などの学生の方は、介護のアルバイトをすれば、職員や高齢者との接点が出てきますので、そこで社会人経験や人生経験を身に着けることができるでしょう。
このような魅力もありますので、介護のアルバイトはメリットも多いです。
まとめ
世間では介護の仕事はきついイメージがありますが、それは一部で、とりわけ介護のアルバイトの場合はきつく無い仕事も多いです。
仕事内容によっては、高齢者とお話をするだけ、掃除をするだけと一般的なバイトと変わらないものもあります。
家事が得意な方ならヘルパーの仕事、高齢者との会話が好きな方は見守りの仕事など、仕事内容をよく見て求人に応募していくとよいでしょう。
そして、介護のアルバイトの仕事で実務経験を積んでいけば、将来的に転職をするときにも有利です。
また、ヘルパーや介護職員初任者研修といった資格をお持ちなら、アルバイトでも特定の介護の仕事に従事すれば、介護福祉士といった実務者研修などの上級資格が受験できるようにもなりますので、現場で働くことはメリットもたくさんあります。
介護業界に興味がある方は、アルバイトからスタートしてみてはいかがでしょうか?